NHK 海外ドラマ「ヴィクトリア」予告編動画とスクリプト対訳で英語予習

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NHK 総合の海外ドラマ「 Victoria/女王ヴィクトリア 愛に生きる 」の放送は終了しましたが、放送前に予告編動画に対訳をつけていましたので、英語学習に利用してみてください。

また、英語スクリプトと英語字幕を無料で入手できるリンクを貼っていますので、音読をするなどして予習・復習に活用してみてください。

テレビで英語学習を楽しむ方法としても参考になるかと思います。

放送後は1話ずつ感想やドラマで気になった英語表現を簡単に紹介していましたので、そちらも合わせて参考にしてみてください。

 

記事更新:2019年6月23日
「放送スケジュール」(シーズン2)を更新(2019年6月23日)
「7. ドラマの感想と英語表現」に第8話(最終話)を追記(2017年9月13日)

 

 

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1. 「ヴィクトリア」放送スケジュールなど  

 

 

シーズン2が放送中です。

 

NHK 総合

放送時間:毎週日曜 午後11時〜

<全10回>

制作:2017年 イギリス
原題:Victoria

 

U-NEXT で配信中

見放題:シーズン1(字幕版)

※2019年6月30日 23:59まで配信予定。

 ›› U-NEXT(女王ヴィクトリアのページ)

※本ページの情報は2019年6月23日時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

 

 

2.  ドラマの内容

 

長きに渡って大帝国を治めたイギリスの女王ヴィクトリアの孤独と愛を描いた歴史ドラマ

番組ホームページより

 

詳しくは番組ホームページが分かりやすいと思うので、リンクを貼っておきます。登場人物の紹介もあるので、頭に入れておくと内容が分かりやすいですね。

番組ホームページ
 ›› https://www4.nhk.or.jp/victoria2/

※番組 HP は放送後、削除されます。

 

 

3.  キャスト情報

 

英語版 Wikipedia からメインキャストのうち3人のプロフィールを簡単にまとめてみました(他の方も時間があれば追記する…、かも)。

英語版の Wikipedia は日本語版より詳しいですし、調べ物をすると英語学習にも良いですよ。

<参考記事>

Wikipedia
 ›› https://en.wikipedia.org/wiki/Victoria_(TV_series)#Cast

 

NHK 番組 HP「登場人物」

 ›› https://www4.nhk.or.jp/victoria2/23/

※Wikipedia 情報の裏は取っていないので参考程度にしてみてください。

 

ジェナ・コールマン/Jenna Coleman

ヴィクトリア役。1986年4月27日生まれ。イングランド、ランカシャー出身。学生時代はインデペンデント・スクール(中高一貫の私立校)であるアーノルド校に通い、head girl(生徒会長?)を務めた。「普通の大学生活を送れなかったことを後悔している」と語っている。学校では劇団「 Yer Space 」に参加していた。

2005年、イギリスの長寿ドラマ「 Emmerdale 」に出演(09年まで)し、演技をたかく評価され、2006年に National Television Awards にて the Most Popular Newcomer award を受賞。

彼女を知ったのは Hulu で見た英ドラマ「 Doctor Who/ドクター・フー 」(シーズン7〜9出演)でしたが、発音が美しいなーとドラマの内容そっちのけでした。怒っていても美しいくらいでしたからね。可愛いルックスの印象もあるとは思いますが。

今回は王女役ということで、美しく気高く凛とした英語を聞かせてくれそうです。次の項目に貼ってあるトレイラーで少し確認できるので聞いてみてください。

関連記事

 › 女性の英語の発音が美しすぎる海外ドラマ4選

↓関連作品

 

トム・ヒューズ/Tom Hughes

アルバート役。1986年4月18日生まれ。イングランド、チェシャー出身。2008年、王立演劇学校を演劇の学位を取得して卒業。

インディ・バンド Quaintways にてギタリストだったが、2011年春に脱退。2009年のバーバリーの秋冬キャンペーンではエマ・ワトソンと共に登場した。

彼は U-NEXT で見た英スパイドラマ「 The Game 」で知ったのですが、その鋭い眼差しで抜群の存在感と共に、知り合い(日本人)に似ていてなかなか内容に集中できなかった思い出があります。

その後、映画「 About Time 」を見て、ちょい役ながら主演級の存在感で売れる人は違うんだなーと実感させられました(すでに売れていたのかもしれませんが)。とはいえ、こちらもやはり知り合いに似ていたので、どうしても存在感は増してしまいますね。

 

↓関連作品

 

日本版のレンタルが TSUTAYA にあったはずなのですが、なぜか Amazon などでは海外版しか見つかりませんでした。

 

 

ルーファス・シーウェル/Rufus Sewell

メルバーン役。1967年10月29日生まれ。イングランド、トゥイッケナム出身。父はザ・ビートルズの映画「 Yellow Submarine 」のアニメーションに参加。両親は彼が5歳のときに離婚、父は10歳のときに亡くなる。「自分は難しいティーンエイジャーだった」と語っている。

バツ2。あてもなく気ままにぶらぶらして、カフェに入ったり、写真を撮ったりするのが好き。幸せなアクシデントがある日がお気に入り。

 

4.  トレイラー動画(対訳付き)

 

「ヴィクトリア」の予告編動画とスクリプト対訳です。各セリフがどのエピソードのものか分かるようにしましたので、予習してみてください。
(例:シーズン1エピソード1= s1e01)

トレイラー動画は印象的なシーンとセリフばかりなので、単語も表現も音声も、記憶に残りやすいので英語学習におすすめです。

関連記事

 › 海外ドラマのトレイラー(予告編)動画&対訳付き英語スクリプト10作分まとめで効率学習

MASTERPIECE | Victoria: UK Preview | PBS

 

※日本語訳は私による拙訳で、大雑把です。

 

s1e01

The messenger from Windsor is here.
王室から使者が参りました

The King breathed his last at twelve minutes past (two).

› more

王は2時12分に息を引き取られました

※ two はトレイラーでは省略されていますが、スクリプトにありました。

I will do my best, Papa.
最善を尽くします

She is out of her depth.
彼女には無理だ

 

s1e02

The strain is too much for her.
彼女には耐えられない

 

s1e01

I’m afraid.
怖いの

I know, Ma’am, but I also know how much courage you have.
分かります  ですが 私はあなたの勇気を知っています

The Queen has led the most sheltered life until now.
王女は今まで箱入り娘だった

You don’t think I’m too short to be dignified?
私には威厳がなさすぎると?

To me, Ma’am, you are every inch a queen.
私にです  あなたはまさに王女です

I know that I’m young. But I am ready.
未熟なのは分かってるけど  覚悟したわ

 

s1e02

When you give your heart, it will be without hesitation.
心を捧げるときは  ためらわないで

 

s1e01

This is not a game!
遊びじゃないんだ

I want to dance with you.
あなたと踊りたいの

The Prime Minister!
首相!

 

s1e02
Surely You understand what is at stake here?
危機だってことを本当に分かっているのか?

 

s1e01

Lord Melbourne, you forget yourself!
あなたは我を忘れている

I believe I shall find my own way.
And if I require advice, I will ask for it.
私は自分のやり方を見つけ
助言を求めるときは  自分自身に問いかける

› less

 

 

5.  英語字幕と英語スクリプト(無料ダウンロード)  

 

「 Victoria/女王ヴィクトリア 愛に生きる 」の英語の字幕ファイルと英語スクリプトを入手する方法のご紹介です。

英語字幕ファイルは字幕サイトから無料でダウンロード、英語スクリプトはスクリプトサイトのコピペになります。

活用方法は各関連記事を参考にしてください。

 

スクリプトは放送前に読んでおくとリスニングの予習にもなりますよ。

 

 

▽英語字幕ファイル

 ›› http://www.opensubtitles.org/en/ssearch/sublanguageid-eng/idmovie-474230

注意
この字幕サイトは広告のポップアップウィンドウが開くことが多いですが、普通に閉じれば問題ありません。時々サーバーが落ちますがその場合は待ちます。登録は不要です。

 

 

▽英語スクリプト

 ›› https://subslikescript.com/series/Victoria-5137338

 

 

<字幕&スクリプト活用方法>

 › 英語字幕と日本語字幕を同時に画面表示する方法(パソコン・スマホ・テレビ)

 › 洋画・海外ドラマの英語スクリプトで多読&音読

 › 洋画・海外ドラマの対訳スクリプト&字幕の作り方

 › 洋画・海外ドラマ|字幕ファイルの英語学習に便利な8つの活用法

 

 

6. DVD/Blu-ray 情報

 

2019年2月22日時点では、日本版のシーズン1の DVD が発売中です。宅配レンタルもできるTSUTAYA や DMM にもありますよ。

 

 

海外版ではシーズン2、シーズン1と2がセットの廉価版、クリスマススペシャルの DVD が Amazon にあります。日本語字幕・音声はありませんが英語字幕はあるようです。

なお、海外版 DVD の再生にはリージョンフリーのプレイヤーかパソコンが必要です。

 

↓Victoria: Series 1 & 2 [Region 2]

 

 

↓Victoria-Christmas Special

 

 

日本語字幕の自作方法

海外版 DVD には日本語字幕はないので、自動翻訳でよろしければ「英語字幕ファイルを日本語化する方法( Google 翻訳 )」にて紹介している方法で、ほとんどコピペで簡単に作れますよ。

英語学習では自動翻訳を修正するのもいいですし、作った字幕ファイルから対訳字幕と対訳スクリプトを同時に作ることもできますよ。

 › 洋画・海外ドラマの対訳スクリプト&字幕の作り方

 

 

7.  ドラマの感想と英語表現

 

ドラマの感想と英語表現を簡単にご紹介。

 

第1話「若き女王」

トム・ヒューズが出てこなかったのが一番の驚きでしたが、NHK のあらすじを見ると第○話からの登場のようですね。

ジェナ・コールマンの王冠姿は鳥肌ものの美しさで感動しつつも間に挟まれるフローラ女史の診察との対比が凄かったり、ヴィクトリアの女王としてのプライドだけで頑張ってる感じとか、言葉や回想であまり直接的に表現しないドラマのようで、こちらの汲み取り力次第なところもありました。

ヴィクトリアの苦し紛れのプライドが最も現れたセリフが「 Mama! You may leave us. 」だったように思います。この may は許可を与えるニュアンスで、目上が目下に命令するときのような権威を感じさせる、ざっくり言えばかなり偉そうな表現です。それを母親に向かって言うわけですから、かなりキツい言い方になります。字幕(日本語音声と同じ)ではどう訳されていたか忘れましたが、「下がってよろしい」が直訳です。

ただの強がりにも思えますが、こうしたところでメルバーンはヴィクトリアに女王としての資質を認めるのでしょうか。

この不安定な女の子がいかにして国を治めるのか、成長や恋、王室内の権力闘争、政治など、みどころがたっぷりなのですが、気になるのがスケレットの強かさ。どこでそんな技を身につけたのか、ヴィクトリアの強がりとは対称的です。

それにしても、ジェナ・コールマンの発音、好きです。ずっと聞いていたくなりますね。

 

第2話「失えない味方」

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今回の放送前(放送中も)、世界陸上の男子20km競歩を見ていたらバッキンガム宮殿前広場の前がコースになっていてタイムリーでした。

ドラマの内容としてはヴィクトリアのわがままが目立ちましたね。結果的に周囲に付け入られる隙を与えてしまっているわけですが、こんな状態でどうやって国を治めていくのか、気になるところです。

「君臨すれども統治せず」なので、この時代のイギリスの王室と政治の関係も垣間見れそうです。その政治の舞台、議会は毎回、学級崩壊状態で笑ってしまいます。

さて、今回も使える英語表現がありましたのでご紹介します。

– Don’t you want to be my Prime Minister?
– Not in these circumstances.

「私の首相になりたくないの?」というヴィクトリアの必死の願いに対するメルバーンの答えです。「この状況ではできません」といった意味です。

these circumstances と複数形になるのはゴタゴタが色々だからです。congratulations のように常に複数形が通例です。

反対の表現もありました。

…but in the right circumstances.

直訳は「正しい状況でなら」ですが、「時期が来たら」が日本語らしいでしょうか。

誰のセリフだったか名前を覚えていないのですが、ヴィクトリアの状態次第で協力します、といった内容だったと思います。

どちらの表現も、100%断るでもなく引き受けるでもなく、状況次第と曖昧にすることもできるので、ビジネスの場面でも使う機会が多い表現かと思います。

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第3話「結婚の圧力」

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ようやくアルバート(トム・ヒューズ)登場ということで楽しみにしていましたがなかなか出てこない。何度も名前だけは出てくるので数えるとなんと22回(実際に数えたわけではなくスクリプトを検索しました)。

ここまで煽るくらいだから劇的な登場だろうと期待させられましたが、その期待を裏切ることなく登場してくれました。とはいえ、あれ、不法侵入のような。宮殿の誰かが到着を伝えるだろうし、演奏中ということなら待たされるだろうし。楽譜をめくる役の人を差し置いたのなら自己主張の強いナルシストだと思われるので、恋人にするなら厄介だと思われる。

前回よりは落ち着いたヴィクトリアですが、母親に泣きつくところで女の子に戻っていました。今後はアルバートがその役に換わるかもしれないですね。

今回もビジネスなどで使える表現がありましたので少しご紹介します。

There are some obstacles that need to be removed first.
まず取り除かなくてはならない障害がある

obstacles は problems にした方が言いやすくシンプルでいいかもしれません。

I think you exaggerate my influence.
私を買い被り過ぎですよ

謙遜したいときに使えます。直訳は「私の影響力を誇張していますね」のようになります。褒められたら素直に「 Thank you. 」と言うのが欧米文化のようですが、明らかなお世辞や皮肉にはこのように対処できますね。

You are the only companion I could ever desire.
あなたは私が望んでいた唯一の伴侶です

これはおそらく私は一生使うことがない表現です。ですが、プレゼントを貰ったときなんかに「 This is what I wanted I could ever desire. 」と大げさに喜びを表現することはできるでしょうか。

› less

第4話「運命の再会」

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ついにアルバート登場でどんなキャラか楽しみでしたが、ひと言もふた言も多くヴィクトリアを怒らせているところが微笑ましくて笑ってしまいます。ヴィクトリアも恋する乙女になってかわいかったですね。

今回は疲れすぎていてあまり英語表現を拾えなかったのですが、目上に提案する表現があり、ビジネスで使う機会が多いと思うのでご紹介します。

アルバートが絵を描いているヴィクトリアの母にアドバイスをするところで、

May I suggest some shading here, to balance the composition?
ここに陰影をつけてはいかがでしょうか、バランスを良くするために

と言っています。「 May I suggest 〜 」で「〜してはいかがでしょうか」と丁寧に提案することができます。同僚や部下には「 Could I suggest 〜 」ですね。ちなみに親しい友達になら「 Why don’t you 〜 」です。

また、侍女のスケレットがヴィクトリアに、

Might I suggest we add some of the diamond pins?

と might を使って提案している表現もありました。「 Might I 〜 」はあまり見ない表現なので私は使われ方は分からないのですが、より控えめな印象なので階級によるものかもしれないですし、方言によるものかもしれないですね。分かったら更新します。

他に気になったのは「 Windsor on a Wednesday(水曜日のウィンザー城)」と言って使用人達が驚いていたところ。不吉なことでもあるのかと思ったら、ウィンザー城は女王が週末を過ごすために訪れる場所のようで、水曜日に行くのは異例ということのようです。他にも何か理由があるのかもしれませんが、この辺りが分かるとドラマもより楽しめますね。

› less

第6話「女王の秘策(原題:The Queen’s Husband )」

› more

今回はベッドシーンから始まりびっくりしましたが、さらに驚きの避妊方法まであり、それを見たアルバートの顔、失礼ですが笑ってしまいました。

一方、スケレットはだんだんと心を開いているようで「良かったね」とは思うのですが、何かもっと、王室の転覆を目論む組織のスパイみたいに初めは思っていたので、少し残念ではありますね。

ヴィクトリアとアルバートの関係はラブラブで順調のようですが、エルンストが言われた一言が気になりました。

I hardly think you’re in much danger from a harmless flirtation with a married woman.

既婚女性との害のない火遊びに大した危険はないわ

不倫で使える英語表現でありますけれども、それはさておき、この from の使われ方が少しイメージしづらかったので「 danger from 」で検索してみたところ、英辞郎の web 版にヒットする例文がありました。

データの転載が禁止されているので念のため書きませんが(たかだか数個の英単語の並びなのに)、気になった方は調べてみてください。

同じく web 英辞郎で「 in danger 」を検索すると in danger from の例文は1件なのに、in danger of はたくさん出てきます。例文を見比べると、of は危険の真っ最中、from は危険が迫っている、という違いがあるようです。

of はグループの中のイメージ、from は離れたところのイメージで捉えるとわかりやすいかと思います。

このセリフでは、不倫しているわけではなく、危険の最中ではないので from が使われていると解釈できますね。

また、アルバートらしいひと言もありました。

I’m glad to be of some use.

何かお役に立てれば嬉しいです

元奴隷の男性に言ったセリフです。アルバートは王子なのですから、謙遜する必要はありません。彼の人柄が表れた言葉ですね。でも、スピーチがうまくいくか不安そうだったので、謙遜ではなく正直だったのかも。正直なのも彼の人柄ではありますが。

この表現の注意というほどではないですが、口癖で「 some of 〜 」と言ってしまわないことですね。

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第7話「波乱の予感(原題:Engine of Change )」

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女王の懐妊による摂生指名を巡りゴタゴタする政界でしたが、もしかしたら現代のイギリスでも若い女王が誕生したら同様に揉めるのかな、と想像してしまいました。

女王として孤軍奮闘してきたヴィクトリアですが、国を想うアルバートの気持ちに気づき、頼ることができるようになったシーンは微笑ましかったです。

微笑ましいと言えばアルバートの鉄オタぶり。男の子はいつの時代も新しいテクノロジーに興味津々なのでしょうか。まさに「 Boys will be boys. 」ですね。

そんなヴィクトリアとアルバートの「甘い言葉」が毎回出てくるドラマですが、今回はこんなセリフがありました。

A love like ours can burn down a city.

僕たちみたいな愛は街を焼き尽くしちゃいそうだね

burn down の似た表現に burn out があります。どちらも焼き尽すという意味がありますが、down なので街が燃えて建物が崩れ落ちて、更地のようになったイメージですね。

out だと街は燃え尽きたけど建物はそのままか、崩れたかは分かりません。ちなみに、burn out には比喩的に活気がなくなるという意味もあります。このセリフで置き換えると、女王夫婦が贅沢のために国民から搾取しまくった結果、街が衰退してしまう、という意味にもなりえます。想像力働かせ過ぎですが。

こうした句動詞(動詞+前置詞)を使い分けられるようになるとネイティブに近づいた感じがしますし、英語が楽しくなるかと思います。

あと、ここの can は可能性を表しています。can の可能性は50〜70%と言われています。日本語の「かも」は5〜95%で使えると思うので、なかなか一言では訳せませんが、会話などでは訳す必要はないので可能性の%だけ意識するとよろしいかと思います。

助動詞の可能性については「助動詞 可能性」と検索してみてください。英語を使いこなすために身に付けたい知識です。

› less

第8話「誕生(原題:Young England )」

› more

最終回が終わってみると、シーズン1はヴィクトリアが少女から女王として第一歩を歩み出すところまでが描かれた内容だったように思います。

そんな彼女の自信が表れた、叔父に対するセリフがありました。

But there is one thing of which I am quite certain.
I know I am a better monarch than you could ever be.

だけど1つ確かなことがあるわ

私はあなたよりも優れた君主になるということが

まず前半。ビジネスで使うとビシっと決まりそうなひと言ですが、この of which は日本の英語学習者泣かせなやつですね。

certain of でセットなのに勢いで先に of だけ前に出ちゃった感じの。あるいは、one thing の説明をするために of を言ったので、もう一回 of を言っちゃうとくどいからやめちゃった感じの。この辺りはもう、慣れしかないと思うので、文法どうこういうより好きな解釈でいいと私は思っています。

ちなみに、ここの there は「これからあなたが知らないこと(新情報)を言いますよー」っていう目印だそうです。叔父にとってはまさに新情報ですね。

後半は直訳すると「私はあなたがなりえたであろう君主よりも私がより良い君主であることを知っている」のようになりますが、まどろっこしいので圧縮しました。

また、could を見かけたらまずは仮定法で捉えるとスムーズに内容が分かります。「(過去に)できた」と言うときも仮定法で考えることができます。「過去にできていたから今もできるかも(可能性は低いけど)」と意地を張っているかどうかまでは分かりませんが、できる可能性があることを言っていると解釈すれば、仮定ですね。

もう1つ、お腹の子を表現する表現がありましたので、ご紹介します。あまり映画やドラマでも聞く機会がないと思いますので。

A little wriggle pants tonight.

今夜は動き回っているわ

放送の字幕では「やんちゃしてる」となっていたような記憶があります(全く違うかもしれませんが)。

wriggle にはうごめくといった意味があるので、何となく分かる気がしますね。そこで「 pants?? 」と思って「 wriggle pants 」をネットで調べてみると、Googleでは曲が出てきたり、ネイティブ向け?の辞書サイトでは何も出てきませんでした。画像検索では wriggle から r を取った wiggle pants で赤ちゃん用のスウェットパンツが出てきました。

ヴィクトリアの時代にそのようなものがあったかはさておき、わけが分からなくなってきたのでこの辺りにしておきます。

ちなみに、waggle も同じような意味です。混乱します。

▽最後に

今回、この記事を書くためにドラマを見ながら会話で使えるセリフを拾っていたわけですが、録画なしの一発勝負なので、セリフを拾うことに集中すると内容が分からなくなってしまったり、内容に集中するとセリフを拾うことを忘れてしまったりと、どっちつかずになってしまい、ちょっと残念なことに。

英語力がまだまだだなだけかもしれませんが、やはり、ドラマも楽しむなら録画、と思いました。

ただ、そんなことをしたからか、このドラマ、英語学習としては恋愛はもちろんビジネスで使える表現が意外に、多くはないまでも出てくることに気づきました。特に政治の場面ですね。鋭い表現で、多くないからこそ印象に残りやすいかもしれないので、録画した方や DVD を買われた方は見直すときに注目してみてはいかがでしょうか。

毎回読んでくださっている方がいらっしゃいましたら、もちろん今初めて読んでくださっている方も、ありがとうございました。

次期の NHK 海外ドラマ「 This Is Us 36歳、これから」は久しぶりに歴史物ではなく日常がベースのようなので、会話で使える英語表現が多そうで、今回のような見方をすると内容が入ってこないかもしれませんが、学習にはなりますし、今回のような記事を下記リンク先に書きましたので、ぜひチェックしてみてください。

 › 海外ドラマ「 This Is Us 36歳、これから」予告編動画と対訳で英語学習

› less

 

8.  2017年春夏の NHK 海外ドラマ

 

この春夏、NHK では「ダウントン・アビー6」と「シカゴメッド」「シャーロック4」が放送されています。放送日程や予告編動画のスクリプト対訳をそれぞれ掲載していますので参考にしてみてください。

 › NHK 海外ドラマ「ダウントンアビー6」予告編動画のスクリプト対訳で英語予習

 › NHK 海外ドラマ「シカゴメッド」予告編動画とスクリプト対訳で英語予習・復習

 › NHK 海外ドラマ「シャーロック4」予告編動画とスクリプト対訳で英語予習

 

2016年 秋冬の NHK 海外ドラマ

2016年の秋冬には以下のドラマが放送されていました。放送は終わっても英語学習は終わらないので参考にしてみてください。

 › NHK 海外ドラマ「戦争と平和」予告編動画と対訳&スクリプトで英語予習

 › NHK 海外ドラマ「クイーン・メアリー」予告編動画のスクリプト対訳で英語予習

 › NHK 海外ドラマ「ダウントンアビー5」予告編動画のスクリプト対訳で英語予習

 

2017年 秋の NHK 海外ドラマ

 › 海外ドラマ「 This Is Us 36歳、これから」予告編動画と対訳で英語学習

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英語ができない犯人は?

英語に苦手意識がある人は多いと思いますが、その犯人を特定できていますか?

英会話でいうと犯人は…

  • 喋る練習をしない自分
  • 興味がない方向で、効果がない方法でやらされていた自分

ちょっと厳しい言い方になったかもしれませんが、こんなシンプルなことを教えない人こそ犯人だと私は思います。

犯人は分かった。ではどうするか?

私も遊び感覚で使っている「スピーク」という AI 英会話アプリを使うと解決します。

スピークを使うと…

  • とにかく喋る練習をさせられる
  • 興味がある方向で、効果がある方法でやれる
  • 強力な AI 学習サポーターがいる

AI 相手だからこそ、いつでも喋る練習ができる、分からないことを何でも聞ける、恥ずかしくない、といったメリットもあります。

スピークで解決する詳しい理由は下記の記事で述べているので、英語に苦手意識を持っていた方はぜひ参考にしてほしいと思います。

初心者向けとしていますが、スピークの実力や概要を知るのにちょうどいいかなと思います。

AI 英会話アプリ「スピーク」初心者に◎の効果的な使い方
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まずは無料で AI 英会話アプリ「スピーク」を使ってみる(公式サイト)  

 

なお、私も洋画や海外ドラマ、日本アニメ英語版を素材としたオンラインレッスンを提供しています。お好きな作品でレッスンできるので、勉強感なく、おしゃべり感覚で楽しく英語学習を続けられると思います。

「中学英語も怪しい…」という方も、英語仲間として基礎からお支えします。安心してお任せください。

洋画などでの英語学習に不安がある方は Lesson+ をご確認ください。

 

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Comment

  1. ゆり より:

    始めまして。突然お教え願って申し訳ないのですが、一昨日NHKで「女王ヴィクトリア2 愛に生きる-5話」を観ていて、日本語字幕や吹替が意味的におかしかったと思う場面がありました。
    フランス王ルイの宮殿で、エルンストとヴィクトリアの対面のシーンです。ちょっと調べていて、こちらにたどり着きました。
    ご紹介のスクリプトでは、
    How beautiful you look, ma cousine.
    – Ernest, what a lovely surprise.
    – Is it really you, Victoria?

    For a moment there, I thought I was back in Paris.

    となっているのですが、もともとルイの宮殿ですから、パリ辺りでしょうし、「パリに戻る」と言うのも変な感じです。字幕や吹替では、パリにいるのかと思ったとなっていましたが‥…

    最初に聞いた時、バッキンガム宮殿と聞こえたのですね。とすると

    For a moment there,
    I thought I was at Buckingham Palace.

    というセリフのような…翻訳サイトで両方の発音を聞いても、どちらも凄く似て聞こえるのです。でも、前後関係から、エルンストと女王は、前に常にバッキンガム宮殿で会っていたから、一瞬、バッキンガム宮殿にいるかのようだつたということだと思うのです。
    パリとエルンストと女王は、それ以前に何の関りもありませんでしたから。

    ご紹介のスクリプトは、音を聞いて書きとられたものか、それとも、本当にイギリスでのドラマの台本そのものなのでしょうか?
    分かりましたらお教えいただけると幸いです。宜しくお願いします。

    • manma manma より:

      ゆり 様

      コメントありがとうございます。
      私も見ておりますが、シーズン2は録画はせず、英語では見ているものの日本語字幕中心で見ており、記事はほったらかし状態です。。

      スクリプトは DVD や Blu-ray のものだと思います。断言はできませんが、以前、いくつかの映画やドラマで話者を区別するハイフンと動作や物音を表す字幕が同じものがありましたので。

      字幕サイトでいくつかダウンロードしてみましたが、どれも back in Paris でした。ただし、字幕サイトにはリスニングによるものもあり、今回ダウンロードしたものではどちらのものかは分かりませんでした。

      私も気になったので、調べて考えてみました。
      以下、参考になりましたら幸いです。

      「人 be back in 場所」は「気持ちが戻ってその場所にいる」のような感覚の表現かと思います。

      ちなみに、 back in と検索すると「 Back In The Beatles 」というイベントがありまして、ビートルズの曲にちなんだもののようですが、「ビートルズを懐かしむ」といったニュアンスだと思います。(あくまで私の想像)

      back in Paris と Buckingham Palace をそれぞれ当てはめて考えて、いくつか解釈を思いつきましたが、以下の解釈が1番しっくりきました。

      正しい解釈かどうかは自信ないです。

      ma cousine. ← ヴィクトリアをフランスのいとこ扱い
      Is it really you, Victoria? / (メイクと衣装を見て)君、本当はフランス人じゃないの?
      For a moment there, / ぱっと見たとき
      I thought I was back in Paris. / パリ(のいとこの所)に戻ったのかと思ったよ

      エルンストたるもの、お世辞のような普通のほめ言葉ではだめなようですね。

      日本語字幕と吹替が「パリの女性かと思った」とか「まじ パリジェンヌじゃん」だと分かりやすかったかもしれないですね。はい、後者は冗談です。

      なお、そもそもの英語のセリフとして分かりやすいかどうか、英語圏の視聴者が理解しやすいかどうかは、私の理解力を超えております。

      macOS の Daniel さん(イギリス人)に読んでもらうと、おっしゃる通り凄く似て聞こえてびっくりしました。Buckingham と Palace を別々にでは明らかに違いますが、合わせると「ウソぉ!」ってなりました。よく聞くとバッキンィンのように聞こえます。g が抜けると「罰金 in Palace 」と覚えておきます。

      物理的に、実際に戻る場合は go back to で、気持ちだけが戻る場合は back in なのかな、と使い分けの仮説を思いつきました。勉強になりました。

      またご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

  2. ゆり より:

    manmaさま、詳しくお答えくださりありがとうございます。
    実は、放映のNHKにも問い合わせたのですが、manmaさまと同じ様な解釈で、
    「ヴィクトリアがフランス風の化粧をしていたので、エルンストはパリにいるマダムたちと見間違えたよ」と冗談を言っているという文脈、原語台本もそうなっているとの返事がきました。
    ドラマでは全くパリの描写が無く、エルンストも引きこもり状態なときで、イメージとしてパリに慣れているという前提が感じられなかったのですね。ルイとも初対面でしたし。ドラマの背景とか先入観で聞こえ方が違ってしまうのかもしれません。

    船でノルマンディーに上陸してから陸路は、それほど遠くない様なので、このウー城も調べてみました。 パリから遠い田舎という設定で理解しました。
    ノルマンディーの港にも近く1843年と1845年の2度、イギリス女王ヴィクトリアはウー城を訪問しているとのことで史実なようです。今は博物館になっていて、実際のドラマではウー城として、グランサム近くのHarlaxton Manorマナー・ハウス(宿泊等ができる)を使っているようです。これはグーグル画像検索で調べました。

    聞き取りと照合していると、ところどころスクリプトで抜けているところがあるので、よくよく見たら、フランス語の部分は結構抜かしているようです。たまに英語で言い直すとスクリプトに入りますが。台本実物ならフランス語も書かれているはずなので、ご紹介のものは、英語を聞き取ったものかもしれません。NHKの字幕では、( )付でフランス語の部分を字幕し、吹替では、フランス語も英語も区別していません。やはり原語で聞かないと言葉の使い分けの面白さは分かりませんね。NHKでは実際の台本を貰っていて、フランス語の部分もちゃんと訳しているので、NHK回答は確かなものと思いました。

    この回は、フランス語と英語と混じりあって会話が面白いのです。あと、台本は台本として、実際のセリフは異なっている部分もあるのかもしれません。
    ルイが菜園を案内しオレンジを差し出すとき、speciality Eu chateau と言うのですが、スクリプトでは、
    A speciality of the chateau.となっていて、これは聞き取り違いと思いました。文法的にそうあるはずと書いたのでしょう。NHK字幕では、「ウー城の名産」となっていて、城名を言っているのですね。ウーなんて短い固有名詞は厄介です。
    その前に城に入る時、Welcome to the Chateau d’Eu, my summer cottageと言っていて、「Chateau d’Eu」というフランス語を英語の中に入れています。それで、ウー城って何?と調べたわけです。これも地元の方には有名な城でしょうから、やはり単語の背景が分からないと意味理解や聞き取りが難しい所だなと思いました。

    Paris、「r」ならもっとくぐもって聞こえるはず、どうしてもPalaceに聞こえてしまうのですが、エルンストも俳優さんの国籍は別として、ベルギー系の設定なので、このあたりは発音の差があるところかもしれません。米語なら「r」は区別しやすいかもしれませんが。

    なるほど 「back in 」のinは小さい言葉だけど重い意味合いがあるのですね。聞き慣れないので、やはり聞き取れなかったのだと思います。

    最後になりますが、時代背景として、ナポレオン以降なので、パリが華やかというイメージを持てなかったのですが、革命後としても、ブルジョワジーは生き残っていたということを実感させられたエピソードでした。
    こちらでお薦めのアウトランダーやスーツも見続けているので、また寄らせていただきます。この度は本当にありがとうございました。自分の趣味に合った学習法が紹介され、目からうろこでした。

    • manma manma より:

      ゆり さま
      詳しいご返信ありがとうございます。

      的外れな解釈ではなくほっとしております。パリかその周辺だと思っていたことと、いとこから深読みしてしまいました。
      NHK にもお問い合わせになる行動力に感服です。回答くださる NHK は有難いですね。NHK に質問できることも知らなかったです。日本版の DVD が発売されたら、今回のところが変更されていたりして。

      そういえば、陸路で向かう途中の景色には、パリのような都会どころか家もほとんどなかったような記憶があります。ドラマとして、これから行くところはパリではなく田舎ですよ、という描写や説明も含まれているのかもしれないですね。セリフがなくなると画面から目を離してしまうので、やはりきちんと見ないといけないですね。

      私もウー城で画像検索してみました。ヴィクトリアが訪問したときの絵画があったので、王室の訪問は当時も大きな出来事だったと想像できます(いつどこで描かれたものかは未確認ですが…)。
      そこで、ウー城は港から近いから使われたのか、ナポレオン以降とのことでパリが他国の王室に見せられたものではなかったからなのか、疑問が湧きましたが(ドラマで説明されていたかもしれませんが)、私はヨーロッパの歴史に疎いので残念です。今後の知るきっかけになりました。やはり歴史や地理に詳しいとより楽しめますね。
      これをきっかけとして、フランス旅行の際に、ヴィクトリアルートでウー城を訪れてみるのも面白そうです。

      著作権法の翻訳権を調べていたときに、字幕や吹替はきちんと作品の内容を伝えるために双方で打ち合わせをして作られることもある、と何かにあった記憶があります。NHK ではどうされているのかは分かりませんが、双方で確認作業はあるのでは、と想像します。

      説明をいただいて、スクリプトサイトのものは、やはり DVD 字幕のものに思えます。A speciality of the chateau. は、字幕では、聴覚障がいのある人のためにあえて英語に置き換えたと考えられるからです。
      また、スクリプトが抜けているところは、イギリスの放送や DVD ではフランス語を翻訳した英語の字幕が焼き付けられていると思われます。それが日本の放送では不要なので消されている、ということかと。そのような部分は、hearing impaired という聴覚障がいの人向けの英語字幕では [SPEAKING IN FOREIGN LANGUAGE] と表示されることもあります。

      r の発音ですが、以前「ハリー・ポッターと賢者の石」(シリーズ第1作)で1つ1つ確認していったことがあります。どうやら、英語学習者には厄介な、r は発音しなくてもいいというパターンが存在するようです。
      ハリーは Hermione をハーマイオニーのように言ったり、ハマイオニーのように言ったりします。同じ話者でも場面によって違うんですよね。語尾の r を発音しないのは知っていましたが、それも言ったり言わなかったり、言っているような言っていないような、です。と思えば巻き舌で叩きつけるように発音する話者(校長など、お年寄りが多い)もいます。
      確か、イギリスの r を調べていたときに、元々は音を伸ばすだけだったところに、文字ができてから記号のように追加したら、教科書で英語を学ぶ外国人がそうと知らずに発音するようになった、やがてそれが広がった、みたいな説がありました。日本人もスペルがあれば全部読むので説得力があります。
      Paris の発音では、r は伸ばす発音ではありませんが、消えてもおかしくはない、くらいに思っておくといいのかもしれないですね。
      米式では母音も違ってペレスのようなので、さらに分かりやすそうですね。

      back in も深読みだったかなと思います。単純に、パリに戻った状態(ほんとはパリじゃないけど)だから be 動詞を使ったと考えた方が自然でした。
      聞き取れなかったわけではないと思いますよ。反射的に文脈や背景から知っている言葉に当てはめようとするものですが、今回はその背景にバッキンガム宮殿がドンと建っていた、というレアなケースだと思います。
      Paris と palace も、場合によってはネイティブスピーカーも聞き違えるのではないでしょうか。

      長くなりましたが、ご参考になれば幸いです。ご趣味に合う学習法とのことで、嬉しい気持ちです。コメントをいただき、改めて海外ドラマでの英語学習の醍醐味を思い出し、同じように学習されている人がいる喜びもあり、ブログをもっとちゃんとやらねばと身が引き締まります。アウトランダーやスーツの英語は最難関レベルだと思いますが、その分得られるものも多いと思います。
      こちらこそありがとうございました。またご質問などありましたら、気軽にお問い合わせください。

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