無料で使えるドイツの AI 翻訳サービス「 DeepL 」が Google 翻訳よりも優れているとのことで使い始めて以来、その自然な翻訳と意訳までする能力に驚愕し、感謝し、自分の英語翻訳力の至らなさを痛感するばかりです。
使っていて気づいたのですが、ちょっとした工夫で翻訳精度を高めることができたのでその方法をまとめて紹介します。
なお、執筆時(2020年6月下旬)に確認した方法なので今後は異なる場合があるかもしれません。
1. DeepL の翻訳精度を高める方法
以下5つが DeepL の翻訳精度を高める方法です。
- 単文で翻訳する
- 文の出だしを大文字にする
- 文の最後にピリオドをつける
- 文の途中で改行されていたら改行を削除する
要約すると「文章を整えて単文で翻訳する」という方法です。
実は、上記のように翻訳すると多くの場合で翻訳は改善されるのですが、4つ目以外はしない方が分かりやすい翻訳になる場合もあります。
つまり、どちらの翻訳が優れているとは言い難い場合もあるので、いいとこ取りで翻訳を整えるとよいでしょう。
2. すごかった翻訳
YouTube 動画の翻訳をしていて「これはすごい」と思った DeepL 翻訳を4つ紹介します。
DeepL は macOS のインストール版を使用していますが、どの環境でも翻訳は同じはずです。
▽翻訳した動画
›› Mechanics of Calisthenics – Which Muscles You Use in Front Lever, Planche, Human Flag
▽翻訳全文
1/4
But this is more like passive flexing when the muscle is not loaded in any way.
しかし、これはどちらかというと筋肉に負荷がかかっていないときの受動的な屈伸に近いものです。
loaded の訳し方で数分は考えてしまうところでした。
修正は「屈伸」を「収縮」に置き換えるくらいです。
in any way を DeepL すると「何らかの形で」と翻訳しますが、この文章の翻訳では割愛されています。DeepL は回りくどい部分はばっさりとカットする傾向がります。
2/4
I’ve heard some people saying that they feel their chest after training front lever.
フロントレバーを鍛えた後に胸を感じるという声も聞いたことがあります。
「声も聞いたことがあります」はむしろおしゃれ。何度か試すと「話を…」と訳すこともありました。
なお、「胸 (に刺激や疲労感) を感じる」という内容です。
3/4
The most loaded joint here is the shoulder joint and the muscles used to hold the position are mainly your front deltoids, but also trapezius and chest muscles.
ここで最も負荷がかかっている関節は肩関節で、ポジションを保持するために使われる筋肉は主に前三角筋ですが、僧帽筋や胸の筋肉もあります。
毎回 position を「位置」や「ポジション」と訳していましたがそれは仕方がないかもしれません。
「姿勢」に直し、あとは「前三角筋」を「三角筋の前部」、「もあります」を「も使います」にするくらいです。
4/4
but my main goal here was to explain why this or that muscle is used.
しかし、ここでは「なぜこの筋肉が使われているのか」「なぜあの筋肉が使われているのか」ということを説明することを主眼に置いています。
「」をつけて、さらにそれぞれを文章にして表現してくれました。「ことこと」している部分を修正すれば十分です。
3. 英語学習にも使える
DeepL を使うと機械的ではない翻訳をしてくれますし、辞書やネットで調べても分かりにくい場合にも意訳されるとニュアンスが分かります。動画の翻訳で紹介したような例がいくつもあるので翻訳をしていると「こう訳せばいいんだな」ということが分かってきます。
翻訳のスピードアップだけでなく英語学習にも有効なので取り入れてみてはいかがでしょうか。
YouTube では字幕をテキストとして表示する機能もありますし、英語で書かれたブログや商品レビューを読むのも自分の興味があるものだと面白く学習できると思います。
また、DeepL は字幕ファイルの翻訳にも使えるので、日本に入ってきていない洋画や最新の海外ドラマを見るときにも使えますよ。

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