鬼滅の刃|英題 Demon Slayer の意味と由来は?徹底考察

鬼滅の刃の英題が Demon Slayer だと知って初めは違和感を覚えました。原題と英題の内容が全く別のものに置き換わってはいないものの、ニュアンスが一致しないと感じたのが理由です。主に slayer が違和感の原因で、鬼滅の刃の内容(ストーリー)と合わない印象を持ちました。

この記事では直訳するだけでは分かりにくい言葉のニュアンスを汲み取りながら、この英題となった理由を様々なアプローチで考察します。

「 Demon Slayer はないだろ」と直感的に思った人もこの記事を読むと「悪くはない」「むしろいい」くらいに思うようになるかもしれませんよ。

 

1. demon のイメージ

 

demon はデーモン閣下さんでお馴染みですが、これが原題の「鬼」に当たります。日本では鬼というと桃太郎の物語から、頭に2本の角、犬歯が長め、トラ柄ハーフパンツ、上裸、皮膚が赤かったり青かったりなどのイメージがあると思います(今の子供は鬼滅の刃の鬼のイメージだったりして)。

一方、英語で demon と言われても、日本で育ち、幼少期から demon に慣れ親しんでこなければイメージしにくいと思います。

 

フリー画像を探しているとこんな画像がありました。

 

 

 

鬼と demon は日本語と英語で共通のイメージの中に納まる感じがします。

 

 

2. slayer のイメージ

 

英英辞典で slayer の意味を確認して一部を引用します。

someone who kills a person or animal in a violent way
人や動物を暴力的な方法で殺す人

slayer : macOS 版 New Oxford American Dictionary

 

日本語訳は私がつけたものです。

サイコパスな感じがします。

 

なお、英和辞典によると slayer は「虐殺者, 殺人者 [犯] 」とされています。動詞 slay では「〜を殺す, 殺害する」「〜を滅す, 絶滅させる」などとされています。

鬼滅の「滅」のニュアンスがありますね。ただしこれは辞書によっては載っているものといないものがありました。

 

また、er は接尾辞で「〜する人」や「〜する物」という意味になります。例えば、人では dancer や teacher など、物では screwdriver などです。

slayer は動詞 slay の「殺す」の意味から「殺人者」という意味になります。仮に -er を「〜する物」とすれば[殺すための物 → 武器]と連想できますが、辞書にこの意味はありませんでした。slay に er をつけて「殺すための武器」とするのは造語のような解釈かもしれません。

 

 

3. demon + slayer のイメージ  

 

slayer を「人や動物を暴力的な方法で殺す人」とすると「鬼滅の刃の内容と違うぞ?」と思う人もいるかもしれません。私は作品を見る前ではありますが英題を知り、違和感を覚えました。

demon slayer は「鬼殺し」や、作中の言葉の「鬼狩り」などと訳せます。原題では「刃」に焦点があるのに対し、英題では「人」に焦点があります。

ややヒーロー感が出た感じもしますが、slayer のサイコパス感は払拭しきれない印象もあります。

 

しかし、下の画像を見るとどうでしょうか。

 

 

これはフリー画像のサイト( pixabay )で slayer と検索して出てきたものですが、関連で dragon slayer のものが多くヒットしました。

 

ドラゴンがだいぶ小さい気もしますが、なかなか英雄っぽい印象があります。

 

 

こちらの画像ではどうでしょうか。

 

 

「全裸じゃなくてもいいのに」と思いますが、自らの強さをアピールするためでしょうか。もしくは「相手が裸だから自分も」という騎士道のような精神でしょうか。

あるいは罪を犯して王様から「ドラゴン倒したら無罪。じゃなきゃ死刑」って言われたのでしょうか。

 

 

こんな画像もありました。

 

 

もはやいけにえです。

 

4. 英題がありな理由

 

ドラゴンにはかっこいいイメージがあるかもしれませんが、実在すれば人間にとって絶大な驚異です。ちょっとコンビニに出かけて熊やライオンに出くわしただけでも恐怖なのに、ドラゴンを退治できる人がいるとすれば、肉体にも精神にも並外れた強さを持つ人でしょう。

そのような人は、仮に多少のサイコパスであったとしても英雄視されるはずです。

 

漫画やアニメだけでなく物語の主人公は完全無欠ではなく、ほとんどみなさん何かで苦悩して、修行して、強くなって、乗り越えることから、Demon Slayer というタイトルを見た英語圏の人は漠然としながらも「 demon slayer の成長物語なんだな」という印象を持つのではないかと思います。

繰り返しになりますが、原題では「刃」、英題では「人」に焦点があるタイトルになっています。人に焦点があることで主人公の成長物語だと伝えるとともに、demon slayer であるがゆえの心の葛藤や影も見所ですよと暗に伝えるタイトルではないか、こんな風に考えると秀逸な英題とも言えます。

これはあくまで私の印象ですが、英題の由来を考えるのもおもしろいものです。

 

 

▽ slayer は「人」か「物」か

「2. slayer のイメージ」にて slayer を[殺すための物 → 武器]とするのは造語のような解釈だと紹介しました。この解釈では、 demon slayer は[鬼を殺す物 → 鬼を殺す武器]と連想できます。鬼滅の刃の単行本の表紙などには刀が描かれているため[武器=刀]ということは読者に伝わります。

漫画や映画などの創作では造語が使われることは珍しくないので、英語圏の人は「 demon slayer は人じゃなくて物かも」と解釈しそうな気がします。

slayer を「人」とするか「物」とするかで解釈が変わりますが、英題をつけた人がどちらの解釈をしたのかは分かりません。物とすれば demon slayer は「鬼殺しの刀 (剣) 」とも訳せるので原題「鬼滅の刃」に近いです。

そもそも、「鬼滅の刃」の意味を子供に聞かれると[鬼を滅ぼす刃 → 鬼殺しの刀]のように説明するのではないかと思います。そう考えると slayer は「物」とされていると言えます。

 

 

最後に、やや退屈になりがちな内容かなと思ったので途中ふざけましたが、この英題が「ありかなしかを決めるのはあなた次第」です。

その判断材料となり、エンターテイメントとしてお楽しみいただき、英語のネイティブスピーカーの友達と原題と英題の違いについてあーだこーだ言いながら理解を深めていただけたら幸いです。

 

 

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今風な日本語も使われているので普段頭の中にある言葉が多いとも言えます。「これを英語で言うとどうなるのかな」と想像しながら見るのがおすすめです。

※本ページの情報は2021年1月3日時点のものです。最新の情報は各サイトにてご確認ください。

 

 

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