フルハウスのシーズン3エピソード4に気になるフレーズが出てきたので紹介&解説します。
実は、私が提供している Lesson で質問があったフレーズです。
学校から帰宅した直後のステファニー(小学生)のセリフ。
03:55
セリフ:I got kept after school. (放課後、居残りさせられた)
Netflix 字幕:I got kept back from school. (学校で留年させられた)
実はこの部分、Netflix の字幕はセリフと異なっています。(おかげでレッスン中にパニックに…滝汗)
実際のセリフは上記の通りです。スクリプトサイトと、字幕サイトでダウンロードした字幕ファイルも確認しましたが上記の通りでした。
どちらも got kept で「残された」という部分は同じですが、after と from で意味が異なります。
after school の「放課後」は問題ないと思います。一方、from school は、got kept back と合わせて「留年」という意味になるようです。これは ChatGPT に教えてもらいました。この from は「原因・理由」の使い方です。
なお、無理やり直訳すると「私は学校のせいで残し戻された」となります。日本語の文章としては変ですが、状況は何となくイメージできると思います。
さらに、back はなくても同じ意味かと聞くと以下の回答が返ってきました。
はい、”back”を省略して「I got kept from school」と言っても、同じ意味になります。ただし、”back”を入れることで、より明確に「以前に通っていた学年から進級できなかった」ということを表現することができます。例えば、「I got kept from school」と言われた場合、その人が現在通っている学年が何かは分からず、混乱することがあるかもしれません。
「例えば」以降の説明が分かりづらいですが、back があると「進級できずに戻った」というニュアンスとなり、より明確になるのではないかと思います。
ChatGPT が間違えている可能性はありますが、back がなくても同じ意味と言っているので正確性は高い印象です。
小学生が留年させられるというユーモアが成立することからも ChatGPT は正しい気がします。
get のイメージ
このセリフのような表現で分かりにくいのが get だと思いますが、イメージで突破できます。
get のイメージはこんな感じです。
今までなかったものを得る
今までなかった状態になる政村 秀実 (著)「英語語義イメージ辞典」より
このイメージ解説が載っている「英語語義イメージ辞典」は、英語学習をしていると「一家に一冊は必携」と思ってしまうくらいおすすめです。
この get の解説は699円の価値はあると思います。「結果にコミット」で有名な commit のような多義語もイメージ一撃で突破できるのでおすすめです。ネタとしても明日誰かに話したくなりますよ。

他の「留年」表現
Netflix 字幕の他に、「留年」は以下のようにも表現できます。
- remain in the same class/grade(同じ学級/学年に残る)
- repeat the same grade/year(同じ学年を繰り返す)
- 《be~》held back a year
また、repeater(落第生)という表現もあります。
I’m going to be a repeater next year. などと韻を踏んでリズミカルに言えますが、できれば使いたくないですね。
ちなみに、お店の常連という意味の「リピーター」は和製英語。こちらについてはネットなどで確認してみてください。
kept after と school の発音
セリフでは、kept after はケプタフタのように発音されています。ter の部分のタはほんのわずかに発音されているように聞こえます。
school はスクオのように発音されています。school は、私がワーキングホリデーでアイルランドに滞在したときに聞き取れなかった単語なので曲者だと思っています。その方はスクーのように発音していて、私には全く分からず状況から察しました。
字幕通りに聞き取るには?
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