ELSA Speak(エルサ・スピーク)は、発音矯正や英会話のスキルアップを目的とした AI 英会話アプリです。多くのユーザーから高い評価を受けている一方で、ネガティブな感想も寄せられているのが気になりますよね。
この記事では、ネット上のレビューや口コミを集めて、ELSA Speak の特徴やユーザーの感想を詳しく見ていくとともに、私が実際に使った感想と照らし合わせています。
長い記事ですが、AI 技術の発展に伴い AI 英会話アプリも進化し、多様化する中、アプリ選びの参考になれば幸いです。
まず結論
結論は「初心者や発音改善したい人が1ヶ月だけ短期集中で使う価値がある」です。
ここで「発音か、じゃあいいや」と思った方で、これまで発音練習をしたことがない場合は、発音の重要性を知るためにもこの記事をお読みいただければと思います。
「発音改善のメリットは体験済み、発音の基礎はできている」という方には、スピーキング特化型の AI 英会話アプリ「スピーク」がイチオシです。
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この記事は ELSA Speak の提供とレビュー記事作成の依頼を受けて執筆しました。
とはいえ内容に関して注文はなかったので、読者の参考となるよう、好きに書いています。
主な内容は、2024年6月上旬時点のものです。将来的な ELSA Speak のアップデートに伴い、内容が変更される可能性があります。
1. 基本機能と特徴
ELSA Speak の基本的な機能と特徴をまとめました。まずはどのようなことができるのか確認しておきましょう。
ここでは、主に ELSA Speak 公式サイトにあるような内容をまとめています。
● AI による発音指導
● オーダーメイドのレッスンプランを提供
● 高度な分析力
● 多様なカリキュラム
● 英語力と進捗状況の見える化
● 受験英語にも各種対応
● 24時間どこでも利用可能
AI による発音指導
ELSA Speak は、特に発音矯正に力を入れています。AI を駆使してユーザーの発音をリアルタイムで分析し、矯正する機能があります。発音の微妙な違いを検知し、AI がどこをどう改善すべきか具体的に教えてくれます。
AI が発音トレーナーになってくれるようなものです。
ELSA Speak は「初心者も発音から入る」というコンセプトを元に設計されており、この考えには私も賛同します。
発音を軽視している初心者は、ボールを蹴る練習をしないでサッカーチームのレギュラーになろうとしているようなものなので、考えを改めてほしいと思っています。そうしないと「もっと早くやっておけばよかったと」後悔することになります。(後悔する前に英語を諦めることにも)
発音を磨くと自分の発音が良くなるだけでなく、相手の英語が聞き取れるようにもなります。英語が聞き取れるようになるとインプットも捗ります。インプットが捗るとアウトプットも捗ります。
のちの英語学習が効率化するので、初めにやっておくのがおすすめです。そうしないと、効率が悪いまま学習を続けることになります。より燃費の良い車が、同じ量のガソリンでより遠くまで行けるようなものです。燃費の悪い車では、より多くのお金も時間もかかりますね。
オーダーメイドのレッスンプランを提供
ELSA Speak は、ユーザーの英語レベルや学習目標に基づいて、個別にカスタマイズされたレッスンプランを提供しています。AI が個別指導してくれるようなものですね。
AI の分析により、苦手な部分に集中して学習でき、効率的かつ効果的にレベルアップできます。
高度な分析力
レッスンをオーダーメイドで提供できる理由は、ELSA Speak の高度な分析力にあります。
「発音」「イントネーション」「流暢」「文法」「ボキャブラリー」の5つに分けて分析することで、スピーキング力を飛躍的に向上させます。
多様なカリキュラム
日常会話、ビジネス英語、特定のシチュエーションに基づいた会話練習など、多彩なコンテンツが用意されています。
定期的に新しいレッスンが追加されるので、飽きずに学習できます。
英語力と進捗状況の見える化
ユーザーの英語力と学習の進捗状況をグラフ化して分かりやすく表示してくれます。
英語力ではこんな感じです。(私の)
自己分析(体感)もこんなものかなという感じ。
英語力の分析では、自分に足りないパラメーターが分かるので集中的に鍛えることもできます。進捗状況では、毎日どのくらい学習したかが分かるのでモチベーションの維持やアップにもなります。
英会話は成長を感じづらいものですが、英語力と進捗状況の見える化により、成長を感じながら学習できるのも魅力的です。
受験英語にも各種対応
ELSA Speak は、英語試験のスピーキングセクションでも力を発揮します。TOEIC、IELTS、英検などの各試験の特性に応じた学習プランを提供し、発音や流暢さを向上させるための機能が整っています。
学習プランはユーザーの学習レベルに応じてカスタマイズされるので、効率的かつ効果的に学ぶことができます。
なお、私はまだ受験向けの機能は利用していませんが、仮想の会話シナリオで練習することで、本番の試験での自信を高める効果があるのではないかと思います。
24時間どこでも利用可能
スマホやタブレットを使用して、いつでもどこでも学習できます。特に忙しい現代人にとって、スキマ時間を活用した学習ができます。
なお、いつでもどこでも利用するにはインターネット環境が必要です。
2. 実際に使ってみた感想
ネット上のレビューや口コミを集めて、ELSA Speak ユーザーの感想をまとめ、私が実際に使ってみた感想と照らし合わせました。
感想はポジティブとネガティブに分けて紹介します。
▽参考リンク
ポジティブな感想
● 発音矯正の効果
● 詳細なフィードバックが得られる
● 楽しくゲームのように学習できる
● ビジネス英語の強化になる
発音矯正の効果
「ELSA Speakのおかげで、発音が劇的に改善しました。特に、自分では気づかない細かい癖を指摘してくれるのが良いです。今まで気づかなかった発音のミスを矯正でき、より自然な発音になりました。」(30代・ビジネスマン)
私も ELSA Speak は発音矯正の効果はあると感じています。(センテンスではやや厳しい)
単語の練習では、「レギュラー」と「上級」に分け、音節ごとに評価されます。
レギュラーではこんな感じです。
ターゲットの音を、緑、オレンジ、赤、の3段階で評価。
アドバイスは毎回同じではなく、評価によって変わります。
異なるアドバイスにより、発音の仕方が分かることもあります。
こちらが先ほどと異なるアドバイスです。
私の場合、このアドバイスが役に立った。
上級では、ネイティブスピーカーの発音との一致率で評価してくれます。
上級では一致率のみでアドバイスはない。
恥ずかしながら、この le は何度やっても合格をもらえず苦戦しました。ですが、何度もトライして、「お手本を聞く → 録音された自分の発音を聞く → アドバイスを元にやり直す」をするうちに合格をもらえました。
一時は「発音認識の方がおかしいんじゃないか?」と自分の発音の悪さを棚に上げたくなりましたが、自分の録音を聞くと、お手本とは違うんですよね。
合格をもらえたときは、確かに「うまく発音できた」という手応えがありました。
先ほどの画像の例では、buckle の部分をタップすると発音の解説が表示されます。個々の音の出し方が分かるので、発音を始めて学習する方にも分かりやすいと思います。
下の画像は bicycle の例です。
音節ごとに解説が表示される。
とはいえ、初めのうち、私はこの機能があることに気づかずに使っていました。こういうところも ELSA Speak の使いづらさだと思います。他のアプリでは「タップすると解説が出るよ」って雰囲気が出てたりするので。
ELSA Speak の使いづらさは、ネガティブな感想にて紹介しています。
発音練習は単語の音節以外にもあります。アクセントの練習では単語とセンテンスがあり、こちらも発音改善に効果があると感じています。
ただし、センテンスでは、音節やイントネーションの改善には繋がりにくいと思います。この点は「ネガティブな感想」にて紹介しています。
詳細なフィードバックが得られる
「発音に対するフィードバックが非常に細かく、どこが間違っているのかすぐにわかります。音の高さやイントネーションの調整に特化していて、自然な発音が身につきました。」(40代・主婦)
これも発音に対してのポジティブな感想ですが、ELSA Speak が発音特化型なので、発音に対しての感想が多くなるのでしょう。
発音に対するフィードバックが非常に細かい、のは先ほど画像で紹介した通りです。
ただし、「音の高さやイントネーションの調整に特化していて」とありますが、ELSA Speak ではセンテンスでのイントネーションの改善は難しいと私は思います。この点は「ネガティブな感想」にて紹介しています。
楽しくゲームのように学習できる
「ゲーム感覚で学習できるので、英語学習が苦痛になりません。アプリの中でポイントを貯めたり、レベルアップしたりする要素がモチベーション維持に役立っています。」(20代・大学生)
確かに、学習していると私もゲーム感覚になります。発音練習もクリアしたくてついつい何度もトライしてしまいます。何度もトライしなくてもクリアできるようになりたいものです。。
一方、デイリーレッスンでは「行く先も来た道も分からない」ので、モチベーション低下の原因になるかもしれません。この点についてはデメリットのところで詳しく述べているので参考にしてみてください。
なお、この「行く先も来た道も分からない」のは、AI がユーザーの学習レベルに応じて翌日のレッスンを AI が決めているからかもしれません。
また、ポイントは貯まるとランクが上がる仕組みです。単純にポイント数に応じてランクが上がるのではなく、他のユーザーと競争し、上位5位が次のランクに上がり、下位5位は降格します。私は興味ありませんが、ランクアップの楽しさが学習のモチベーション維持に役立つかもしれません。
ビジネス英語の強化になる
「ビジネスシーンで使えるフレーズや表現を学べるので、仕事でも役立っています。英語でのプレゼンや会議でも自信を持って話せるようになりました。」(30代・営業職)
私は ELSA Speak のビジネス向けコンテンツを利用していないので分かりませんが、デイリーレッスンにもビジネスに役立つ点があると感じました。
それは、デイリーレッスンで演じる役が受付係だった点です。病院の受付でのやり取りでしたが、私には英会話学習では患者役を演じるものという思い込みがあったようで、「なんだこの謎仕様は?」と初めは思ってしまいました。
「英語を使って仕事をする」となると、正解は受付役を演じることでしょう。なお、日常英会話の学習としては患者役が正解ですね。
デイリーレッスンでは、他にもオフィスでの休憩中の会話などもあったので、自然とビジネス英語を学べる仕組みになっているようです。ただし、日常英会話が目的であればやや遠回りにはなります。
ネガティブな感想
● コストが高い
● イントネーションの指導に限界がある
● AI フィードバックが厳しく分かりにくい場合がある
● 使いづらい
● 自動入力ができない
コストが高い
「無料版でも使えますが、やはり有料版のほうが機能が充実していて魅力的。ただ、月額費用が少し高いと感じることもあります。」(20代・学生)
ELSA Speak は2024年5月に値上げしましたが、この感想はそれ以前に寄せられたもののようです。
実は、ELSA Speak は「割引価格で一生使える割引セール」をゲリラ的にしています(セール中に買えば永久割引)。値上げはされたものの、割引価格では他の AI 英会話アプリと比べて高くはなく、むしろ安いくらいになります。(今後もセールが行われるかは分かりません)
コストの高さについては、次章のデメリットで詳しく紹介しています。
イントネーションの指導に限界がある
「発音の細かい部分には敏感ですが、イントネーションや流暢さの指導には限界があるようです。もう少し自然な会話に焦点を当てた練習が欲しいです。」(40代・教育関係者)
この感想はとても的を得ていると思います。
ELSA Speak では、単語の発音やアクセントの改善には役立つと感じます。一方、センテンスでは評価が分かりづらく、イントネーションや流暢性の改善には繋がりにくいと感じます。
ここで、まずは ELSA Speak での発音の評価項目について確認しておきます。
この画像は、デイリーレッスンの会話練習での評価です。
会話のスコアはおそらく喋った内容。
以下の3つのポイントで発音評価しています。
発音:音節で評価(音の1つ1つで評価)
抑揚:文中の正しい単語を強調する能力(アクセントとイントネーション、高低)
流暢性:自然なリズムとページング(区切りやポーズ)
私の解釈もありますが、こんな感じで合っていると思います。
センテンスでは、改善のためのアドバイスは上記のようなもののみで具体的ではありません。「主要な単語」や「重要な単語」を教えてくれるわけでもありません。そのような単語は文脈や話者の意図によって変わるとはいえ、例は示してほしいです。(レッスンによっては具体的なアドバイスがあるものもあります)
ELSA Speak でのセンテンスの発音評価はこんな感じです。
センテンスでの発音評価。
改善のための具体的なアドバイスはない。
このレッスンは、センテンスでの音節を評価するもので、どこが悪いのかは分かります。ただし、イントネーションや流暢性は評価されません。この辺り混乱します。
また、改めて練習しようとすると、評価がリセットされるので(例文が全て黒字になる)、悪かったところを意識して発音することができません。
一方、AI 英会話アプリのスピークバディではイントネーションを、こんな感じで、グラフで評価してくれます。
スピークバディのイントネーション評価。
ポーズも評価してくれるし、アドバイスもしてくれる。
自分またはお手本の発音を再生すると、再生中の箇所とグラフが連動して表示されるので、違いが一目で分かります。
お手本を再生しながら練習すると、とても分かりやすいし、効果的です。
このような評価機能が ELSA Speak にもあれば、発音矯正としてイチオシなのですが。。
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AI フィードバックが厳しく分かりにくい場合がある
「AIによるフィードバックが時折厳しく感じることもあります。特に初心者のうちは、少し戸惑うかもしれません。具体的な改善点がわかりにくい場合もあります。」(30代・英語初心者)
この感想からは、どのレッスンのフィードバックかは分かりませんが、私も改善点の分かりにくさを感じる場合があります。特に、先ほど例に挙げた発音のセンテンス評価は分かりづらいと感じています。
一方、ELSA AI Conversations での解説は的確で分かりやすいと感じています。ただし、デフォルトが英語なので、日本語で解説してほしいときは、翻訳ボタンをタップして、少し待たなければならないのが面倒です。
使いづらい
「発音の詳しいアドバイスがあることに初めは気づいていませんでした。また、機能が多く、コンテンツが整理されていないと感じます。直感的な操作で使えるようにしてほしい。」(筆者)
私は AI 英会話アプリではスピークとスピークバディも使いましたが、どちらも分かりづらい、使いづらいと感じたことはなく、アドバイスや機能の見落としも初めからなかったと思います。スピークバディでは分かりづらいと感じる部分はありましたが、ガイドが表示されるので、すぐに覚えました
ELSA Speak では、レッスンによっては発音の解説を表示するために単語をタップする仕組みになっているのですが、初めはこれに気づかず「こんなのでは発音は改善しない」と思ったものです。
単語をタップしたら何かありそうな雰囲気だけでも出してくれたら気づいたと思うのですが、そもそも単語をタップして解説を表示するのは面倒です。再び練習するために解説を閉じるのも面倒です。解説を見ながら練習できるなど、何か良い方法を考えてほしいです。
自動入力ができない
「音声入力するたびにマイクボタンをタップしないといけないのが面倒です。レッスンによってはボタンをタップしなくてもいいですが、全てのレッスンで自動入力できるようにしてほしい。」(筆者)
これも使いづらいという感想ですが、他の AI 英会話アプリはマイクボタンをタップしなくてもいいので、ELSA Speak ではタップするのを忘れ毎回のように「空振り」してしまいます。(それはそれで練習と思うしか…)
ちょっとした手間ですが、自動入力できるだけでストレスが減るし、格段に学習しやすくなります。とはいえ、好みもあると思うので、設定で自動入力のオンとオフを切り替えられるようになると良いと思います。
なお、「ビデオ会話」では自動入力となっています。
3. メリットとデメリット
前章でのポジティブな感想とネガティブな感想から見えてきた ELSA Speak のメリットとデメリットを紹介します。
また、ユーザーの感想にはなかったものも取り上げています。
メリット
メリットはこれまでに紹介した内容と重複するので詳細は省きます。
主なメリットは以下。
● 高度な発音矯正機能
● パーソナライズされた学習プラン
● 多様な英会話コンテンツ
● 英語力と進捗状況がグラフで分かりやすい
● 受験英語にも各種対応
● 楽しい学習体験
● 詳細なフィードバック
● 24時間どこでも利用可能(要インターネット環境)
デメリット
ユーザーの感想から見えてきたデメリットを紹介します。
主なデメリットには以下の8つがあります。
● 料金が高い(セール中なら安い)
● 発音指導の限界
● AI のフィードバックが厳しく分かりにくい場合がある
● 会話表現の学習がない
● 復習しづらい
● 使いづらい
● 日本語化されていない解説がある
● 継続しづらい
料金が高い(セール中なら安い)
無料版で利用できる機能はごく一部のため有料版への加入が必要ですが、月額や年間の費用が高いと感じるユーザーもいます。
とはいえ、他の AI 英会話アプリと比較すると「定価では」高くはないとも言えます。
スピークバディ:23,800円
ELSA Speak:27,800円
スピーク:29,800円(下位プランは19,800円)
※いずれも12ヶ月プラン
※2024年12月上旬時点(著者調べ)
※スピークは下位プランで十分なので格安と言える
実は、ELSA Speak はゲリラ的に年間プランの割引セールを行っています。割引率は最大60%(11,120円)を確認しています。
しかも、セール中に購入すると「次回の課金時も同じ割引率が適用」されます。ELSA Speak を使い続ける限り、永久的に割引価格で利用できます。つまり、一生割引 です。
こうなると、高くはないどころか安いくらいになります。(今後もセールが行われるかは分かりません)
ところで、こういうやり方ってどうなんでしょう。「定価勢はキレる」と思うのですが…。
セール情報は、アプリをインストールして無料の会員登録をするとメールで配信されます。(2024年秋頃からメール配信はなくなっているかも)
ELSA Speak を検討している場合は、とりあえす会員登録まで済ませておくとよいでしょう。
とはいえ、安く使うならスピークがおすすめです。下位プランでは 60%オフの ELSA Speak よりも安く使う方法がある のが理由です。
ソースネクストの Speak Premium 3年版 を割引価格で買うのがその方法です。
年額にすると、
スピーク:8,533円(実質1年無料)
ELSA Speak:11,120円(60%オフ)
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「下位プランでいいのかな」と思うかもしれませんが、スピークには「下位プランで十分」という声が多く、私もそう感じています。上位プランを利用中の私の生徒さんによると下位との違いが分からないとのこと(ある機能を無制限で利用するために上位プランにされた)。
スピークは、上位プランを上級者向けとしており、「上位プランは本当に必要な人だけ使ってね」というスタンスのようです。(やたらと上位プランを推してこない)
料金が気になる場合は、スピークも検討してみてはいかがでしょうか。
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なお、安いからといって、スピークが ELSA Speak に劣るわけではありません。より優れたスピークにしかない機能もあります。
● 英語教師版 ChatGPT が英語に関する質問になんでも答えてくれる
● 指定したシチュエーションで会話練習できる
● 指定した内容で覚えやすいフレーズ練習レッスンを作ってくれる
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実は、ELSA Speak は、2024年5月にほぼ2倍に値上げしました(13,980円 → 27,800円)。受験対策向けの機能が課金なしで使えるようになり、利便性が高まったことを理由としていました。
このようにガラパゴス化した点でもユーザーの評価が分かれることでしょう。それ以前の価格では、半額になると圧倒的に安かったので。
発音指導の限界
ELSA Speak は、発音矯正に優れていますが、特定のアクセントや発音の癖を適切に評価できないことがある、音声認識の誤差もあると指摘されています。私も単語練習で合格と不合格の違いが分からないことがあります(ギリギリの合格だからかもしれませんが…)。
イントネーションや流暢さの向上には限界があるとの指摘もあり、私も同意見です。他の学習ツールとの併用が必要でしょう。
私も、特に初心者が発音の基礎を身につけるなら、まずは市販教材を使ったトレーニングが効率的だと考えています。
私のおすすめの方法はこちら。
AI のフィードバックが厳しく分かりにくい場合がある
AI によるフィードバックが具体的すぎるため、改善方法が分かりにくいことがあるようです。特に初心者は戸惑う場合もあるようです。
私としては、イントネーションのフィードバックを改善してほしいと思います。そもそもアドバイスがなかったりしますからね。
また、ELSA AI Conversations でのフィートバックのデフォルト言語が英語なのが少し使いづらいです。1タップで日本語に翻訳されますが、タップしないといけないのが面倒で、日本語が表示されるまで少し待たなければなりません。英語で読めば勉強にもなりますが、会話のあとは日本語ですぐにフィードバックを得たいです。
このフィードバックの内容自体は、とても有難いと感じています。まずは良かった点を褒めてくれ、改善点を優しく指摘してくれるので、「なるほど、もっとこうしよう」となりますね。
会話表現の学習がない
ELSA Speak は発音改善に特化しているからか、会話表現の解説や、フレーズを覚えて使うためのレッスンがありません。そのため、会話表現をインプットして、実際にアウトプットして使いたい人にとっては役に立たないアプリと言えます。英会話を総合的に学習したい場合は、他のアプリの方がいいでしょう。
ただし、単語集機能があるので、自分が使いそうなフレーズを集めて練習すれば、会話表現の学習に利用できます。
復習しづらい
ELSA Speak では復習がしづらいというか、復習コンテンツがありません。デイリーレッスンは完了するとその日のうちは何度も受講できますが、翌日になるとそのレッスンは利用できなくなります。過去のデイリーレッスンは表示されず、遡って同じレッスンを受けることはできません。
とはいえ、ELSA Speak のデイリーレッスンは毎回関連性がないようです。これはもしかしたら、AI がユーザーの学習レベルに応じて翌日のレッスンを決めているからかもしれません。復習としてのレッスンはせず、新しいレッスンをこなしていく中で自然と復習できる形にしているのかもしれません。
なお、デイリーレッスンでは毎回5つのレッスンがセットになっていますが、これらのレッスンを単体で受講して復習することはできます。
単体のレッスンは、画面下部の「発見する」タブから画面上部の「ゲームの種類」をスワイプして選択します。
ゲームは画像の他にもたくさんある。
いずれかのゲームをタップするとレッスンのリストが表示されます。とはいえ、レッスンはたくさんありすぎて、どれがどれだか分かりません。。
また、もう1つ復習に使える機能が「単語帳」です。レッスン中にブックマークしたフレーズをまとめておけるので、復習に便利です。単語帳は複数作成でき、カテゴリ毎に分類できます。
これらの機能で復習できるとはいえ、復習はしづらいです。
使いづらい
「ネガティブな感想」に私の感想として書いた通り、ELSA Speak は使いづらいです。
他の AI 英会話アプリでは、スピークは直感的な操作で使いやすく、スピークバディは画面に操作方法が表示されるので迷うことなく使えます。
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操作性だけでなく、機能の多さも使いづらい原因です。ネットにも「多機能すぎて使いづらい」との声があります。この原因は、機能が多いだけでなく、コンテンツが整理されていないことにもあると私は感じています。
使いづらいと学習意欲が削がれてしまいます。操作が分かりやすく、機能やコンテンツが整理されると使いやすくなるでしょう。
日本語化されていない解説がある
一部ですが、解説に日本語化されていない箇所があります。初心者は戸惑うかもしれませんし、私も発音を練習したいときに英文の解説を読むのは面倒です。
とはいえ、一部なのでアップデートで改善されていくと想像しています。
継続しづらい
継続しやすいとの声もあれば、反対に継続しづらいとの声もあります。
対話型のコミュニケーションを好む人には、モチベーションが続かない場合があるようです。長期間の使用に対する飽きも課題として挙げられていました。
一方、「ゲーム感覚で学習できる」という声もあったので、相性もあると思います。
私としては「行く先も来た道も分からない」と感じるのもあると思います。これはデイリーレッスンが、その日やる分しか表示されないのが原因です。先に述べたように、これは AI がユーザーの学習レベルに応じてレッスンを決めているからかもしれませんが、それでもスタートとゴールまでの道は見せてほしいと思います。(ゴールまでの道は変化してもいい)
継続しやすいかどうかは人によるので、実際に使ってみないと分からないところですね。
4. ELSA Speak の効果的な活用方法
今回、ELSA Speak を実際に使ってみて、特に発音に課題を感じている方にとって、とても役立つアプリであると感じました。
そこで、「私が全くの初心者だったら AI 英会話アプリをこう使っていく」と想像して、ELSA Speak の活用方法を紹介するので参考にしてほしいと思います。
1ヶ月目:ELSA Speak で発音を集中的に学習(練習)
2ヶ月目以降:スピークに乗り換えて会話練習
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AI 英会話アプリは、どのサービスにもメリットや強みがある一方で、デメリットもあります。
私は「英語学習は発音から」という考えなので、まずは発音矯正に特化した ELSA Speak で効果的、効率的に発音を身につけます。
1ヶ月もやれば、十分に発音改善されます。発音練習を面倒に感じる方も、1ヶ月と期間を決めれば、やり切れるのではないでしょうか。実際にしてみると、ELSA Speak ではゲーム感覚で発音練習できるので、苦もなく続けられるはずです。
ただし、ELSA Speak では会話練習(スピーキング練習)がやりづらいので、発音を身につけたあとはスピークでとことん話す練習をします。スピークについては、次章「5. AI 英会話アプリの比較と選び方」にて簡単に紹介しているので、まずは参考にしてほしいと思います。
「スピークに乗り換える」のは、ELSA Speak では発音以外を学習しづらいのが理由です。コンテンツが散らかり、ガラパゴス化し、使いづらい点も気になります。(ガラケーに注力した日本企業を思い出す)
コストを抑えられるのも、スピークに乗り換える理由です。
ここで、もう1つの順序も考えられます。
1ヶ月目:「超低速メソッド」で発音を集中的に学習(練習)
2ヶ月目以降:スピークで会話練習
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1ヶ月目は書籍での学習です。同時にスピークと併用するのも良いでしょう。
発音矯正に ELSA Speak は必須、というわけではないので、この例では ELSA Speak を使っていません。おすすめの超低速メソッドでも効果的に発音やイントネーションの基礎を身につけられます。スピークにも単語のみですが発音評価機能があるので、発音を磨いていくことができます。
とはいえ、書籍での学習が苦手な方もいると思います。実際は、超低速メソッドでは音声を聞きながら真似をするだけで、本は発音の仕方が分からないときに確認する程度で十分です。ただし、それでも苦手な方にとってはつらいかもしれません。
一方、ELSA Speak ではスマホを使ってゲーム感覚で発音を改善できます。本での学習が特に苦手な方は ELSA Speak で学習するとよいでしょう。
発音を改善すると、英語学習をさらに効率的に進められます。発音改善のために、ELSA Speak をうまく活用してみてはいかがでしょうか。
5. AI 英会話アプリの比較と選び方
ELSA Speak の他にも AI 英会話アプリはあります。私なりに AI 英会話アプリを比較して、その選び方を紹介します。
私が使ったことがあるのは、スピーク、スピークバディ、ELSA Speak なので、この3つの比較と選び方です。
数字は順位です。
- 試験のスピーキング対策に使いたい(英検、TOEIC、TOEFL )
→ ELSA Speak - 発音改善に使いたい
① スピークバディ
② ELSA Speak
③ スピーク
※発音を猛練習したい場合は ELSA Speak
※スピークは単語のみだが詳しい評価と指摘ができる
- 会話表現を覚えたい
① スピーク
② スピークバディ - とことん話す練習がしたい
→ スピーク - 簡単な操作で使いたい
→ スピーク
→ スピークバディ - 初心者
① スピークバディ(総合力なら)
② スピーク(スピーキングなら)
③ ELSA Speak(発音改善なら)
※今すぐ英語を話す必要がある場合はスピーク
- 低コストで使いたい
→ スピーク
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ELSA Speak は発音改善に特化していますが、スピークバディの方がイントネーションの評価が分かりやすいので上位にしました。
スピークバディのイントネーション評価。
ただし、スピークバディの発音練習は、他のレッスンを完了しないとできなかったり、毎日できなかったりするので、発音練習を短期集中でやり込みたい場合は ELSA Speak の方が向いています。
「初心者」の順位は、何を目的とするかで変わります。英会話を総合的に学んでいけるスピークバディを1位としていますが、英会話の緊急性がある場合はスピークが1位ですし、発音矯正を重視したい場合は ELSA Speak が1位です。
あまりスピークを紹介できなかったので、ここで簡単に紹介します。
スピークはスピーキングに特化しており、フリートークで好きに設定したシチュエーションで AI と会話ができるし、英語学習に特化した ChatGPT が英語に関する質問になんでも答えてくれたり、覚えやすいフレーズ練習レッスンを自動で作ってくれたりといった、ユニークな機能があります。
① 英語を使う前日にフリートークでその会話を想定して練習
② その中から覚えておきたいフレーズでレッスン自動作成&練習
③ 分からないことは AI に質問
これで当日はペラペラになれるでしょう。
しかも、スピークは文法ミスの指摘も的確です。会話中に文法ミスがあれば都度確認して、正しい文法で言い直すことができます。
発音矯正の機能は単語のみですが、的確な分析でアドバイスしてくれます。
英会話の緊急性がある場合は、スピークがおすすめです。
選ぶ基準は人それぞれだと思います。無料トライアルがあるアプリもあるので、自分に合うかどうか、まずは試してみましょう。
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英語ができない犯人は?
英語に苦手意識がある人は多いと思いますが、その犯人を特定できていますか?
英会話でいうと犯人は…
- 喋る練習をしない自分
- 興味がない方向で、効果がない方法でやらされていた自分
ちょっと厳しい言い方になったかもしれませんが、こんなシンプルなことを教えない人こそ犯人だと私は思います。
犯人は分かった。ではどうするか?
私も遊び感覚で使っている「スピーク」という AI 英会話アプリを使うと解決します。
スピークを使うと…
- とにかく喋る練習をさせられる
- 興味がある方向で、効果がある方法でやれる
- 強力な AI 学習サポーターがいる
AI 相手だからこそ、いつでも喋る練習ができる、分からないことを何でも聞ける、恥ずかしくない、といったメリットもあります。
スピークで解決する詳しい理由は下記の記事で述べているので、英語に苦手意識を持っていた方はぜひ参考にしてほしいと思います。
初心者向けとしていますが、スピークの実力や概要を知るのにちょうどいいかなと思います。
まずは無料で AI 英会話アプリ「スピーク」を使ってみる(公式サイト)
なお、私も洋画や海外ドラマ、日本アニメ英語版を素材としたオンラインレッスンを提供しています。お好きな作品でレッスンできるので、勉強感なく、おしゃべり感覚で楽しく英語学習を続けられると思います。
「中学英語も怪しい…」という方も、英語仲間として基礎からお支えします。安心してお任せください。
洋画などでの英語学習に不安がある方は Lesson+ をご確認ください。
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