「超低速メソッド英語発音トレーニング」という本で私は英語発音の基礎を習得しました。その期間は3週間ほどです。
これを長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれだと思いますが、私には学習にかかった期間と本の値段を合わせてもコスパは最高でした。発音を習得すると後の学習に対するインパクトや得られる価値は計り知れないにもかかわらず、時間的投資が3週間なのは安いと思っています。
そこで私が実践した「超低速メソッド英語発音トレーニング」のトレーニングメニューを紹介します。実は、旧版で学習したので本書(完全版)は未購入です。本書でも同じやり方が紹介されているかもしれませんが、本書のやり方が間違っていないことを実証する1つの例として参考にしてください。
発音を習得すると英語学習が加速する!
発音を習得するメリットも紹介しているので合わせて参考にしてください。発音を習得すると英語学習が加速しますよ。

録音するとカラオケ字幕でリスニングできる!

発音の基礎って?
この記事では「発音の基礎」を「しっかりと意識すれば英語の音を聞き分けられるし使い分けられるが、日本人ぽさはあるくらい」としています。
このくらいになると、あとは自転車で狭い路地をスイスイとすり抜けるように上達できるのが理由です。なお、「自転車で狭い路地スイスイ」は危ないのでやめましょう。あくまで例えです。
1. トレーニングメニュー
私は以下のように「超低速メソッド英語発音トレーニング」を使っていました。
- トレーニングメニュー
- アルファベットと数の発音のみ数日
- 母音のみ1週間
- 二重母音のみ数日
- 子音のみ1週間
- 4 が終わったら 2〜4 をもう1回(2日間くらいで)
- 内容と頻度
- 本で発音の仕方を確認
- 超低速の音声に合わせて発音を真似する
- 通勤の往復の間にできるだけ練習(合計1日40分ほど)
なお、旧版には DVD は付いていませんでしたが、以前に他の DVD 付きの本で学習したことはありました。学習中にその DVD を見ることはなく、発音の仕方は旧版本書でのみ確認していました。
4 の終了後は 2〜4 を日替わりで1週間ほど「発音が定着した」と感じるまで続けるのもよいでしょう。
発音の変化は1週間くらいで実感
トレーニングは常に CD の超低速音声に合わせて行いました。
自分に変化を感じたのはトレーニングを始めて1週間後くらい、ふと何気なく英文を口に出して読んだら自然と英語っぽく発音していました。意識して英語っぽく発音しようとはしておらず、そこは完全に無意識だったので自分でびっくりしました。
さらに、英語の個々の発音だけでなくイントネーションも改善されました。文章でもトレーニングするので自然と身に付くようです。実は、イントネーションが改善されるだけでも日本人ぽさが解消されてぐっと英語らしくなります。
期間は目安
期間は「母音のみ1週間」と決めてやっていたわけではありません。あくまで目安で、発音を十分に真似できるようになったと感じたら次に進んでいました。
十分通じる
この本で学習(トレーニング)すると十分に伝わる英語の発音を身に付けられるでしょう。
実際に、私の場合はこのトレーニングだけでネイティブスピーカーだけでなく英語を母語としない外国人にも発音が原因で伝わらなかったことはありません。
相手が真剣に理解しようとしてくれていたのもあると思いますが、それでも聞き返されることはほとんどありませんでした。
とはいえ、can なのか can’t なのか聞き返されたり、Hulu という動画配信のサービス名が伝わらなかったりしたことはあります。
なお、can なのか can’t なのかは私の甘さもありますが、ネイティブスピーカー同士でもあるようです。Hulu は like Netflix と例を挙げると伝わりました。
発音は初心者ほど改善する
英語の発音は、実は初心者ほどすぐに大きく改善すると思っています。改善する余地が大きいのが理由ですが、超低速メソッドでは初心者でも「超低速の音声を真似するだけ」と簡単なのですぐに発音が改善されて基礎が身に付くはずです。
一度基礎を習得すればあとは自転車に乗るようなものです。失われることはないし、乗れば乗るほど技術が向上して狭い隙間をすり抜けたりできます。(危ないのでやめましょう。あくまで例えです)
通勤・通学5分なんですが…
発音練習は家でじっくりとはやりづらいと思います。洋画を見ながらのシャドーイングならまだしも、じっとしたまま発音だけ練習するのは私もツラいです。
そこでおすすめなのはウォーキングをしながらです。軽い運動をすると脳がよく働くと言いますし、緑のある公園や川沿いの道ならリラックスできるしメンタルにもいいので学習効果が高まりそうです。
ダイエットとしては、ウォーキングでも「小股のなる早歩き」なら脂肪燃焼効果があると私は実感しているのでおすすめです。(長時間やると結構キツい)
その際はこのような携帯音楽プレイヤーがあるとおすすめです。

ポタンを最少2回、ポチポチっと押すだけで再生できるので英語学習専用とすると学習が捗りますよ。
もちろん発音練習だけでなく単語集などに付属の音声を聞くのもおすすめです。

2. ネイティブレベルの発音を習得するなら
「超低速メソッド」はとてもおすすめなのですが、当然ながら自分が正しく発音できているかどうかはチェックできません。録音した自分の発音とお手本を聴き比べて確認することはできますが、初心者が自分で判定することは難しいでしょう。
お手本と違うとは思っても、どこがどう違うのか、どこをどう直せばいいのかは分かりにくいと思います。
ネイティブレベルの発音を習得するなら FluentWorlds
そこでおすすめなのが FluentWorlds という英会話ソフト(アプリ)です。「英会話ソフト」として販売されていますが、私にとっては「発音矯正アプリ」です。(パソコンやスマホで使えます)
発音レッスンでは、San Francisco の San や sandwiches など、「ここ?!」というところで何度やっても合格をもらえないことがありました。(涙目)
他の英会話アプリでも発音判定できるものはありますが、多くは単語単位か文章単位でしか判定されません。一方、FluentWorlds は先に述べたように1つ1つの音を3段階で判定してくれるので、自分の発音のどこがどのくらい悪いのかが分かります。この点がおすすめする理由です。(しかも判定厳しい)
詳しくはこちらの記事で紹介しているので参考にしてください。

記事では FluentWorlds の他にも発音分析機能のある AI 英会話アプリやサービスを紹介しています。より細かく分析できるものもあるので合わせて参考にしてほしいと思います。
3. 人に教えてもらうなら
書籍やアプリでの独学では発音の仕方から自分の発音のチェックまで、全てを自分でやる必要があります。FluentWorlds では自分の発音のどこが悪いかは分かりますが「どう悪いか」までは分かりません。
「発音は人に直接教わる方が効率的でコスパがいい」と考える場合は英語の発音に特化した ハツオン というオンラインスクールがあるので検討してみてください。
4. 発音を習得するメリット
記事の冒頭で「後の学習に対するインパクトや得られる価値は計り知れない」と述べたので、この項ではそのインパクトや価値、つまり、発音を習得するメリットについて述べていきます。
発音を習得するメリット
- 発音を習得するとリスニング力が向上する
- インプットが自動化する
→ 他の技能のブースターとなる - 技能が失われにくい&再習得しやすい
上記以外にも「相手にストレスを与えることなく伝わる」というメリットもありますが、これについては逆の立場を想像すると分かりやすいので詳細は省きます。
また、スラッシュリーディングと併用すると英語学習が加速するのでおすすめです。
その理由はこちらの記事で紹介しているので合わせて参考にしてほしいと思います。

発音を習得するとリスニング力が向上する
英語の発音を学ばずにリスニングをするのは「素手でキャッチボールをする」ような状態です。当然ながらグローブを使った方がボールをキャッチしやすいです。
英語の音を知らずに聞き取ろうとするのは、まさにこの状態です。「発音を知る」はグローブを得ることで、「発音を習得する」は投げられたボールに手を伸ばしてキャッチする技術です。
なお、キャッチボールレベルでは素手でキャッチできる場合もあると思いますが、プロ野球のピッチャーの豪速球や変化球を素手でキャッチすることは不可能でしょう。プロ仕様のキャッチャーミットとボールをキャッチするための技術があって初めて豪速球や変化球をキャッチできます。
インプットが自動化する
発音を習得すると英語の音の違いが分かるようになるので英語を聞き取る力(聞き分ける力)が向上します。そうなると知らない単語でも「政治家のお食事券 (汚職事件) 」のように聞き取れるようになるので、以降は洋画やニュースなどで自然と語彙を増やすことができます。
リスニング力や語彙力が上がると自然とリーディング力も上がるはずですし、会話をスムーズに行うこともできます。つまり、発音の習得は他の技能のブースターとなって英語学習を加速します。
一方、発音を習得しないまま洋画やニュースを見ても聞き取れないので時間が無駄になりますし、言葉を覚えようにも音をキャッチできないので記憶に定着しづらいです。
また、やっかいなのは字幕を確認して聞き取れたと思っても、実際には頭の中で別の音に置き換えて聞き取れたと錯覚してしまう現象があることです。
このようにして何年も「英語が聞き取れない」という状態が続くと中途半端に教材を買ってしまい時間だけでなくお金も無駄になるでしょう。
しっかりと投資をして学習すれば結果的に時間もお金も少なくて済むのでコスパがいいと言えます。この投資を学習初期にしておけば順調に資産(英語力)を増やし続けられるので、やがて大きな資産となるでしょう。しかも最短で。
このことが「後の学習に対するインパクトや得られる価値は計り知れない」と述べた理由です。発音を後回しにせず、学習初期に基礎だけでも習得していただきたいと思います。
リスニングだけが得意?
学生時代に「リスニングは良くて他は悪かった」という人に出会ったことがある方は疑問に感じる内容もあったと思いますが、その人は「リスニングが特に良くて他は普通だった」のではないでしょうか。リスニングが良いので相対的に他が悪く見えていた、という気がします。
おそらく、その人は子供の頃に英会話スクールに通っていたことがあって、発音の基礎を習得していたのだろうと想像します。
ただし、以降はあまり熱心に英語を勉強しなかったか、せっかく聞くのが得意なのに他の方法で勉強してしまっていたのかもしれません。また、学校のテストではリスニング問題の文法や語彙の難易度が筆記よりも低いので点が取りやすかった、という気もします。
技能が失われにくい&再習得しやすい
最初の項でも少し述べましたが、英語の発音は自転車の乗り方のように一度習得すると失われにくい技能です。さらに、しばらく乗らなくても体が覚えているので、少し練習すれば以前の状態に戻りやすいという面もあります。この2つも大きなメリットだと思います。
とはいえ、単語も一度覚えたら忘れてしまっても二度目は覚えやすいので英語の技能全般に言えることかもしれません。
投資の例えで言う…、のは話が逸れるのでやめておきましょう。(投資は社会のために!)

下手な発音でも伝わればいい?
英語学習において発音は後回しになりがちかもしれませんが、「伝わればいい」という自己流の発音では伝わったとしても「実は相手が必死に理解しようとしてくれていた」のかもしれませんし、相手はストレスを感じていた可能性もあります。これは逆の立場で想像すると分かりやすいと思います。
また、発音が上手だと英語力自体が高い印象を与えることができます。テレビで外国人への街角インタビューを見ていて日本語の発音が上手な人がいたら「この人、日本語できる」と思いますよね。
面倒な状況ではこのことを逆手に取って、あえて下手な発音で「英語は苦手」とアピールすることもできますが、状況に応じて使い分けるのがスマートだと思います。(面接では上手に発音するとか)


洋画じゃ英語の勉強できない?
当ブログではこれでもかと言うくらい洋画を使った様々な英語学習の方法を紹介していますが、当然ながら洋画は教材ではないので「効率的な英語学習」はできません。しかし、上級者の英語力維持、中級者のレベルアップには有効です。
初心者もやり方によっては発音力やリスニング力を爆上げできると考えていますが、いきなり洋画でやろうとすると難しいし挫折しがちだと思います。
そこで、初心者には「基礎の習得」をおすすめします。何事にも基礎が大事と言いますが、英語も基礎を習得すると以降の学習を効率化できるのが理由です。逆に言えば、基礎を習得しないまま学習を続けると上達が遅くなるし、時間とお金を無駄に失うことにもなりかねません。(ここに経験者がいます小声)
そのため、初心者がまずやるべきなのは「初心者に適した学習方法で基礎を習得する」ことだと考えています。
こちらの記事でその方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

時間と費用を効率よく使って英語の基礎を身に付けたい方だけでなく、英語力の「伸び悩み」を感じている方にも有益な情報があると思うので、ぜひ参考にしてください。
記事では主に以下の教材やサービスのおすすめポイントや活用方法を紹介しています。
- 今すぐ英語を話したいけど中学英語もあやふや
JJ ENGLISH エクササイズ
(日常会話向け)
- AIxVR スマート・チューター
(ビジネス向け。アウトプット練習にも)
- AI 英会話スピークバディ(スマホアプリ)
- 英語の理解力を上げたい
- スーパーエルマー(英検や TOEIC 対策にもおすすめ)
- 発音力を鍛える(リスニング力もアップさせたい)
- 基本的な単語を覚えたい
- 「システム英単語」シリーズで覚える
- 今すぐ未来の自分に投資したい
✔︎ 迷ったら最後の「今すぐ未来の自分に投資したい」で紹介の2つをおすすめします。
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