プラダを着た悪魔|英語フレーズ解説 Chap. 1-5

洋画「プラダを着た悪魔(英題:The Devil Wears Prada )」の英語セリフの中から「なぜこれがこの意味になるの?」という表現を中心に集めて解説するシリーズの第1回です。

発音については特に聞き取りにくいものを選んで、どのように聞こえるかを解説しています。

 

この記事での解説はチャプター1から10(00:00 – 27:18)を予定しています。現在はチャプター5の途中までで、続きは不定期で追記します。

 

学習方法は下記リンク先の記事を参考にしてください。

 › プラダを着た悪魔|英語学習を天使化するおすすめ方法

 

注意
私は素人なので、解説が間違っているかもしれないという危機感を持ち、疑問に思ったら自分で調べるスタイルで学習していただけると幸いです。

 

 

< DVD >

ネットショップでは1,000円くらいで購入できます。

下記の DVD は記事作成に利用したものではないので、チャプターの分け方やセリフの時間が異なるかもしれません。

プラダを着た悪魔<特別編> [ メリル・ストリープ ]
by カエレバ

目次の項目をクリックすると当該箇所へ移動できます。

 

 

Chapter 1( 00:00 – 03:24 )  

 

セリフがほとんどなく、チャプター1のフレーズ解説はありません。

 

 

Chapter 2( 03:24 – 04:34 )

 

C2  1/5

03:44

Great. Human Resources certainly has an odd sense of humor.

「人事部は確かに奇妙なユーモアのセンスを持っている」という内容の皮肉です。この訳は無料 AI 翻訳サービス DeepL のものです。まれに翻訳がぎこちない場合がありますが、多くは自然かつ高精度で、意訳までしているものではニュアンスが分かるでとても便利です。

 › AI 翻訳サービス DeepL で英語の翻訳精度を高める方法

 

an odd が not のように聞こえますが、not であれば動詞の過去分詞形が続くので文脈から not ではなく現在完了形でもないことが分かります。瞬間的に内容を理解しにくいかもしれませんが、「相手が言いたいことは何か」を考えながら聞くのがコツと、あとは慣れです。

not のように聞こえる理由は、an の a が省略されて、n と o が連結して、dd が飲み込まれたような間があるだけで発音されていないためです(この間を発音していると捉えることもできます)。

このように発音を1つ1つ説明するのはややこしいので、この記事では次のように色分けして説明します。

an odd:ノッ

マゼンタ:音が連結した部分
グレー:音が省略された部分

 

また、of humor を「フュウマ」のように発音しています。「フュ」のように聞こえるのは of の f と続く h が連結したためです。humor の r は発音されていませんが、「語尾の r はイギリスでは発音しない」と覚えておくといいです(例外はありますが意識づけのために)。発音されていると感じても語尾の母音を伸ばしているだけの場合もあります。

なお、エミリー役の エミリー・ブラント(ウィキペディア)はイギリス、ロンドン出身です。

 › ハリー・ポッターと賢者の石|英語が聞き取れる発音解説Chap. 1-10

 

C2  2/5

03:59

Miranda sacked the last two girls after only a few weeks.

sack は名詞で「袋」という意味ですが動詞では「〜をクビにする」という意味があります。

〖「解雇」の意は19世紀に解雇された人が衣類を大袋に入れて立ち去ったことから〗

⦅主に英・くだけて⦆;〖the ~〗解雇, くび
▸ give A the sack
A〈人〉をクビにする
▸ get the sack ⦅英⦆
クビになる.

sack(ウィズダム英和辞典 macOS 版)

 

語源が映画の内容にぴったりです。

 

C2  3/5

04:06

Oh, my God. I will pretend you did not just ask me that.

字幕では God ですが gosh と発音しています。字幕とセリフが異なる例として取り上げました。

 

C2  4/5

04:17

A million girls would kill for this job.

would kill for ~ は「是が非でも〜が欲しい, ~のためなら何でもする」という意味です。a million は大げさですが直訳の「多くの女子がこの仕事のために人を殺す」から意味が連想できます。

「仕事を得るために邪魔となる人を殺す」というニュアンスなので何とも物騒です。

なお、似た表現に I could die for ~(〜のためなら死ねる)がありますが、死んでしまっては仕事を得られないのでこのシーンでは使えないと思います。be dying for であれば「〜が欲しくてたまらない」という意味なので使えるかもしれませんが、雇う側からすると死にかけている人は雇いたくないかもしれません。

 ›› die for(英辞郎 on the WEB )

 

C2  5/5

04:31

What makes you think I’m not interested in fashion?

エミリーにファッションに興味がないと思われたアンディのセリフです。

What makes ~ がポイントです。セリフでは「何があなたにそう思わせたの?」とやや遠回しに理由を聞く形になりますが(あるいはファッションに興味がないと思ったエミリーを否定している)、Why do you ~ とすると直接的で冷たく相手を尋問したり非難したりするような言い方になりえます。

会話で相手に質問をするときは Why ではなく What で聞く習慣をつけるのがおすすめです。もちろん会話ではテンポも大事なので「 What で言えるかな」と考えているとぎこちなくなる場合もありますし、仲の良い友達との会話や驚いたときなどは Why を使ってもいいと思います。

 

▽ What で理由を聞く例

What made you come to japan?
What brought you to Japan?(長く日本にいる外国人に対して)
What brings you to Japan?(日本に来たばかりの外国人や観光客に対して)

 

 

Chapter 3( 04:34 – 09:57 )

 

C3  1/13

05:02

All right, everyone! Gird your loins!

ミランダ出社間近でみんなに喝を入れるナイジェルのセリフです。

gird your loins は字幕では「戦闘態勢に入れ」と訳されています。「腰 (服) を (帯, ベルトなどで) 締めろ」なので「用意をする」という意味が連想できます。

gìrd (ùp) one’s lóins
(困難な事などをしようと)身構える, 心構えをする〘聖書より〙.

loin(ウィズダム英和辞典 macOS 版)

 

別の辞書には「気を引き締めてかかる, 旅じたくをする」とも載っていました。

 

C3  2/13

06:42

And R.S.V.P. “yes” to the Michael Kors party.

RSVP は招待状に出欠などの返事を求めて記されます。「お返事をください」という意味の Repondez s’il vous plait. というフランス語が元です。

このような略語は見るだけでは覚えにくいものですが、Google で画像検索をするとイメージが記憶に残りやすいのでおすすめです。この方法は略語だけでなく覚えにくい単語にも有効です。

 ›› R.S.V.P.( Google 画像検索結果)

 

C3  3/13

06:44

I want the driver to drop me off at 9:30 and pick me up at 9:45 sharp.

drop me off と pick me up が反対の意味なので車の乗り降りに関する表現を覚えやすいセリフです。「降りる」は get me off とも言えます。

sharp は時刻を示す語のあとで「きっかりに, ちょうどに」という意味で、o’clock と同じです。名詞の「先のとがったもの」という意味から「時計の針」を連想するとイメージしやすいと思います。

 

C3  4/13

06:48

<then> Call Natalie at Glorious Foods, tell her no for the 40th time.

<> 内は字幕にはありませんが発音されています。DVD などの字幕によっては表記されているかもしれません。同様の箇所は他のセリフにもありますが、以降は特に聞き取りにくそうなもののみを紹介します。

for the 40th time は「40回目の」という意味です。正確な回数ではないと思いますが、英語では数を大げさに言うのは一般的です。

 

C3  5/13

06:56

Then call my ex-husband and remind him the parent-teacher conference is at Dalton tonight.

Dalton と言われても「誰?」という感じですが、at があるので人ではなく場所だと推測できます。語順で言うとその前に parent-teacher conference(保護者会談)があったので「学校」だと想像できます。

おそらく、アメリカではニューヨークでダルトンと言えば有名な私立学校だという説明は不要なのでしょう。ミランダの子供なので通うのも当然な雰囲気がありますし。

 ›› ドルトン・スクール(ウィキペディア)

 

C3  6/13

07:04

<also> Tell Richard I saw <all> the pictures that he sent for that feature on the female paratroopers and they’re all so deeply unattractive.

<> 内は字幕にはありませんが発音されています。also は oh so とも聞こえますがニュアンスから判断しました。

they’re は発音されておらず、その部分は and all(アノオ)のように発音されています。

 

C3  7/13

07:14

Am I reaching for the stars here? Not really.

reach for the stars のイメージはそのままかなと思います。

1. 星を取ろう[つかもう]と手を伸ばす
2. 〈比喩〉高望みする

reach for the stars(英辞郎 on the WEB )

 

here は「ここで」と訳しがちかもしれませんが、セリフを「これって高望みかしら?」と訳すとしっくりきます。Google翻訳では「私はここで星に手を伸ばしていますか?」となりました。

シンプルな単語が使われたセリフですが、直訳するよりも連想やイメージが大切です。イメージが浮かべば日本語に訳さずそのまま理解すればいいですし、必要があれば適当な日本語に訳してもいいです。

 

C3  8/13

07:18

Also, I need to see all the things that Nigel has pulled for Gwyneth’s second cover try.

内容的にも文法的にも分かりにくいと思うのでまずは訳を確認します。

<日本語音声>
それから  ナイジェルがまとめたグウィネスの表紙用写真だけど  新しいの全部見せて

< DeepL の訳>
また、グウィネスの2回目のカバートライのためにナイジェルが引っ張ってきたものを全部見たい

 

区切って訳します。

I need to see(見たい)
all the things that Nigel has pulled(ナイジェルがまとめたものを全部)
for Gwyneth’s second cover try.(グウィネスの2度目の表紙のために)

 

pull は pull together(英辞郎 on the WEB )の「まとめる, 集める」という意味で使われています。together があると[ (様々なものを) 引き合わせる → まとまる]というイメージですが、なくても複数のものを引っ張ってくると、集まります。おそらく、グウィネスはモデルで、撮影で着るための服や靴、アクセサリーなどの見本の写真が山ほどあるのでしょう。日本語音声が「まとめた」となっているのはナイジェルの優秀さを視聴者にほのめかすための意訳かもしれません。「まとめた」は「集めた」だけでなくきちんと整理したというニュアンスになるので。

日本語音声では all the things を「写真」としたのも意訳ですが、この少し前のセリフで「女性落下傘部隊の写真」という内容があったので、その文脈に合わせたのかもしれません。服や靴などの実物を見る前に写真で確認する、という仕事の流れのようです。

 

Gwyneth’s second cover try も分かりにくいと思います。おそらく、ミランダ達はグウィネスを起用した表紙写真がボツになったのでもう一度表紙を取り直す準備をしている段階です。

try は「試み」ですが、これは日本語には訳しにくいです。辞書(ウィズダム英和辞典 macOS 版)の例文を確認しましたが、訳されていませんでした。

Ken hit the target on his third try.
健は三度目で的を射止めた.

「三度目の試みで」と訳すこともできなくはないですが回りくどいです。

 

C3  9/13

07:23

I wonder if she’s lost any of that weight yet.

上記に続くセリフで she はグウィネスです。日本語の音声と字幕はどちらも「彼女  出産後やせたかしら」ですが、グウィネスの妊娠や「出産後」はこのセリフからも文脈からも分かりません。

that weight はそれだけで「妊娠で増えた体重」を意味するのでしょうか。そうでなければ意訳ではなく創作になってしまいます。機会があればネイティブスピーカーの友達に聞いてみます。あるいは原作を読めば分かるかもしれません。

文字通り「あの体重」という意味だとしてもグウィネスがモデルとしては太っていたことが想像できます。この辺りのミランダのセリフは当事者(映画の中の人)にしか具体的には分からない内容なので深く考えなくてもいい気もします。

 

C3  10/13

07:58

This is foul. Don’t let her see it.

面接に向かうアンディの鞄をエミリーが取り上げるときセリフです。

foul はスポーツでのファウルと同じで、語源は「悪臭を放つ」です。「失礼な」という意味もあり、確かに面接に悪臭を放つものを持っていくのは失礼です。

foul には他にも意味がありますが(「汚い, 不正な, 反則行為をする」など)、語源から連想するとイメージできます。こうしたイメージ力は英語習得には欠かせないと私は考えます。辞書などで確認してみてください。

 

C3  11/13

08:19

Well, I think I could do a good job as your assistant.

ミランダに自己アピールをするアンディのセリフです。

助動詞の過去形は控えめな可能性を示すときにも使われます。このシーンのアンディは目が泳いで自信なさげに見えるので can とは言えなかったのかなと想像します。

あるいは、助動詞の過去形は仮の話(可能性がある話)をするときにも使われるので、「採用されたら」というニュアンスを含むのかもしれません。

 

C3  12/13

08:33

and met with Sherry up at Human Resources.

面接に来るまでの経緯を説明するアンディのセリフです。

meet up with(英辞郎 on the WEB )は「 (人) に会う, (人) と集まる」という意味です。語順が異なりますが思いついた内容から説明したのだと思います。

up はなくてもよさそうですが、up があると「何かを一緒にするために会う」という意味になります。一緒に何かをする「目的が意識される場合に up をつける」と覚えておくとよさそうです。

なぜ up があるとこの意味になるかですが、up には「 (計画が) 立ち上がっている」イメージがあるからだと思います。 up to(英辞郎 on the WEB )では「たくらんで」という意味があります。

 ›› meet up( Cambridge Dictionary )

 ›› meet up (with someone)( Cambridge Dictionary )

 

meet や meet up、meet with はそれぞれ違いや使い分けがあるのでこの機会にネットなどで調べて確認してみてください。

 

C3  13/13

09:38

I got the exclusive on the Cavalli for Gwyneth.

ナイジェルのセリフで日本語字幕「カヴァリを着たグウィネスの写真だ」です。

exclusive は「独占的な」という意味で日本語字幕の写真という意味はありませんが、このセリフの後でミランダに写真を見せるので「独占写真」と訳すこともできます。

 

 

Chapter 4( 09:57 – 11:47 )

 

C4  1/8

09:45

she looks like she’s working the main stage at the Golden Nugget.

Golden Nugget は実在するラスベガスのホテル兼カジノです。そのメインステージで仕事をしているように見えるという内容で、日本語字幕では「ベガスのショーガールに見える」と訳されています。

working の ng が省略されて「ワアキ」のように発音されています。at は発音されておらず、the は曖昧です。こういう場合ははっきりと聞き取れる部分から内容を推測したいところですが、Golden Nugget を知らないと混乱します。なので「彼女はどっかのメインステージで仕事してるように見える」くらいの内容が分かれば十分かもしれません。

 

C4  2/8

09:54

Who is that sad little person?

Are we doing a before-and-after piece I don’t know about?

アンディを見たナイジェルのセリフです。

Who is that sad little person? は「あの悲しい小物は誰?」と訳せます。little person が日本語の「小物」と同義かは分かりませんが、セリフでは同義と解釈してもよさそうです。深読みかもしれませんが「アンディがモデルとしては背が低い」という解釈もできるかもしれません。

2行目は皮肉を込めた冗談ですが、I don’t know about? をつけて自分が知らなかった企画が進んでいるのかと聞く形にしています。ナイジェルは全ての企画を把握しているはずなので、よりとぼけた感じや皮肉が強くなる感じがします。

 

C4  3/8

10:39

The thing is I’m not one of them.

ミランダのアシスタントをしたがる他の女子達とは違うと言いたいアンディのセリフです。

セリフの the thing は「大事なこと」という意味です。the がつくことで「特定の (1つしかない) thing 」となるので「大事な, 重要な」という意味が加わります。

thing は「事, 物, 状況」などの意味で使われるため感覚を掴みにくいかもしれません。意味が分かりにくい場合は辞書を確認してみてください。

 

C4  4/8

11:19

You should see the way these girls at Runway dress.

the way ~ は「〜がどんな感じか」と捉えると分かりやすいです。

このセリフを DeepL は「ランウェイのドレスを着ている彼女たちの姿を見てみてください」と訳しました。すばらしいです。

 

C4  5/8

11:26

You need a ball gown for that?

ball は「球」の意味を反射的に思いつきますが、セリフでは「舞踏会」という意味で、ball gown は「舞踏会で着る服 (ドレス) 」という意味です。

球の意味の ball の語源は「 (丸く) ふくらんだもの」ですが、舞踏会の ball の語源はフランス語のフランス語の bal(ダンス)です。

スペルも発音も同じなのでややこしいですが、こうして調べて確認しておくとイメージしやすく記憶に残りやすいと思います。

 

C4  6/8

11:30

Well, I happen to think you look great always.

happen to think は「例外的に思う, 他の人はそう思わなくても」というニュアンスです。セリフは、ドレスのような服を着て働くのが当たり前の職場で働くことになったアンディを、彼氏のネイトが「自分はそういう人達とは違っていつもの君が魅力的だと思うよ」と慰めるニュアンスです。

ネイトはアンディの職場の人とは違うと強調するために happen to をつけていますが、ネイティブスピーカーへの質問サイトには happen to をつけると回りくどくなったり、偉そうな印象になったりする場合があるという回答がありました。

I happen to think は直訳すると「私はたまたま (偶然) 思う」なので、もしこの表現が慣用句として一般化していなければ、言われた側は「自分の考えなのに偶然思うってどういうこと?」と不思議に思いそうです。そういう意味でも回りくどさはあるので、自分が使う場合は、それまでの内容を否定しつつ、自分の立場を明確にするような場面に限られそうです。ちょうどこのシーンですね。

 ›› https://hinative.com/ja/questions/206987

 

たまたま偶然だと思いますが、アン・ハサウェイ主演の映画「 The Intern / マイ・インターン」にも happen to think が出てきます。

 › 洋画 The Intern/マイ・インターン でビジネス英語&大人の嗜みを学ぶ

 › 洋画「The Intern/マイ・インターン」英語表現&解説 Chap. 7-9

 

C4  7/8

11:35

I think you’re full of it.

上記のネイトのセリフを受けてのアンディのセリフです。

full of itの it は shit のことで、shit と言うと下品なため sh を取った形です。直訳すると「あなたはクソでいっぱいだ」となりますが、転じて[嘘でいっぱいだ → 嘘ばかり言っている, 大嘘つきだ]という意味です。

it を使うと多少は品のなさが緩和されますが、ご利用の際はお気をつけになり、仲のいい友達同士で使うのが無難です。

 

C4  8/8

11:42

I can think of something we can do that doesn’t require any clothing.

think of something は「何かを思い付く, 頭に浮かぶ」という意味です。I think we can do something that ~. と言えるはずなのでこの言い回しもちょっと回りくどい感じがしますが、あえて回りくどく言うと盛り上がるシーンです。

I can think of something. を DeepL してみると「思い当たることがあります」となったので、この訳で覚えておくと使い勝手がいいと思います。

 

 

Chapter 5( 11:47 – 14:52 )

 

C5  1/17

11:59

she is pulling up the Sedona shoot from October.

pull up は「引き上げる」ですが、セリフでは予定を引き上げるイメージで使われています。時間を繰り上げる感覚です。ミランダが10月の予定を前倒ししようとしているところです。

 

C5  2/17

12:01

You need to come into the office right this second and pick up her coffee order on the way.

right this second は「今すぐ」という意味です。直訳すると「すぐにこの秒」ですが、秒で来れるわけがなくても使います。right now のバリエーションです。

on the way の the way はセリフでは会社までの道のことで、その道に「くっつくイメージの on 」を合わせると「途中で」の意味になります。アンディが会社までの道にくっついて移動しているイメージです。

order on は order on と連結して「オオダロン」のように発音されています。

 

C5  3/17

12:12

and three drip coffees with room for milk.

コーヒーの注文です。

with room for milk は「ミルクを入れる余裕 (空間) がある」という意味です。アメリカではドリップコーヒーをそのまま注文すると、ミルクを入れると溢れるほどいっぱい入れてくれるのでしょうか。

同じ意味で with room left for ~ という言い方もあります。

 ›› with room(英辞郎 on the WEB )

 

なお、ミランダならコーヒーショップに配達させるくらいのことはできそうです。配達料を払うのが嫌なのでしょう。

 

C5  4/17

12:45

Oh. Bloody time.

イギリスでは強調したいときに bloody をよく使います。「血まみれの」という意味に関係なくセリフのように本来血まみれにならないものにも使います。

セリフでは出社が遅くなったアンディにエミリーが嫌みのように言っているので「すごい時間ね」という感じでしょうか。意訳するなら「やっと来たわね」などです。

辞書を引用しておくのでニュアンスや使い方を確認してみてください。辞書の他にも「ヤバい」がしっくりくる場合もあると思います。

▽形容詞
3 ⦅主に英・くだけた話⦆ひどい, べらぼうな, とんでもない, すごい (!ややぞんざいな強意語)
▸ Bloody hell!
なんてこった
▸ You bloody fool.
この大ばか者め
▸ I can’t see a bloody thing.
ちっとも見えないじゃん
▸ I have a bloody good idea.
めちゃいい考えがあるんだ.

▽副詞
⦅主に英・くだけた話⦆すごく, やたらに〈ひどい・寒いなど〉; 〖否定語とともに〗絶対[断じて](…ない) (!ややぞんざいな強意語)
▸ bloody good [awful]
超最高[最悪]
▸ Not bloody likely.
絶対ないね[いやなこった]
▸ You’re bloody well right.
まったくその通り.

bloody(ウィズダム英和辞典 macOS 版)

 

C5  5/17

12:51

I hope you know that this is a very difficult job for which you are totally wrong.

訳すと「あなたには全くふさわしくない大変な仕事であると知ってほしい」とぎこちなくなってしまいますが、job と for の間で区切られて発話されています。

部分的に、語順通りに理解していくと分かりやすいです。

I hope you know that this is a very difficult job
これは大変な仕事だと知ってほしい

for which you are totally wrong.
あなたには全くふさわしくない

for 以下は job を説明しています。

 

wrong for ~:〜にふさわしくない, 不適当な

セリフでは for が which の前に出た形ですが、これは慣れしかないかなと思います。ネイティブスピーカーの頭の中の文法的なイメージがどうなっているのか気になるところです。

 

C5  6/17

12:53

And if you mess up, my head is on the chopping block.

mess up は「失敗する」という意味ですが、mess の「散らかす」と up の「完全に」を合わせて「めちゃくちゃに散らかす」イメージで、「しくじる, やらかす」感じがあります。

chopping block は「まな板」という意味で、on the chopping block では次の意味になります。

on the chopping block
〈米話〉まな板の上に乗せられて、逃げ場のない状況で、絶体絶命の窮地に追い込まれて

chopping block(英辞郎 on the WEB )

 

なお、日本語の「まな板の鯉」は「相手のなすがままに任せるより仕方ない状態」の例えなので on the chopping block とは意味が異なります。

 

C5  7/17

13:12

The phone must be answered every single time it rings.

every single time は every time を single で強調した表現です。single は「たった1つの」という意味なので、every time と合わせると「毎回がたった1つ」なので「毎回必ず」というニュアンスになります。

 

C5  8/17

13:15

Calls roll to voice mail, and she gets very upset.

call は「かかってきた電話」あるいは「電話の呼び出し音」のことで名詞です。roll は「転がって進む」で、voice mail(留守電)に進みます。

つまり、「かかってきた電話が留守電に切り替わるとミランダが機嫌を悪くする」という内容です。

get は「今までなかった状態になる」(「英語語義イメージ辞典」より)、あるいは「至る」というイメージです。ミランダもいつも機嫌が悪いわけではないようです。留守電に切り替わると相手に対して失礼だという考えや、切り替わるほど長く電話が鳴る(電話を取れずにモタモタされる)のが不快なのでしょう。

upset は語源〖「上へ(up)置く(set)」; 19世紀から「ひっくり返す」の意に〗(ウィズダム英和辞典 macOS 版)から、セリフでは「気分がひっくり返る」イメージです。

and で繋がれていますが、Calls の前に If か When を置くと分かりやすいと思います。

 

C5  9/17

13:18

If I’m not here you are chained to that desk.

be chained は「鎖に繋がった状態」なのでイメージしやすいと思います。

命令文でもお願い文でもなく状況説明文なのですが、このような言い方で命令をすると相手に有無を言わせないきつい印象があります。「そう決まっているんだからね!」という感じで、実際にエミリーは強い口調と身振りをしながら言っています。

 

C5  10/17

13:33

One time an assistant left the desk because she sliced her hand open with a letter opener 

slice open は「〜を切り開く」という意味です。cut open も同じ意味ですが、なんとなく私には slice open の方が生々しい感じがします。

両者の使い分けは、はっきりとは分かりませんでしたが、辞書を確認すると slice は「さっと切る」とあるように「さっと」という動作やイメージがあり、cut はただ「切る」という感じです。

▽ slice

〖語源は「破片・かけら」〗

c. 〖~ A C〗(鋭い刃物などで)A〈物など〉をさっと切ってC〈状態〉にする (!Cは形容詞, 前置詞句)
▸ He used a knife to slice open the envelope.
彼は封筒を開けるのにナイフを使った
(!slice A openがopenに焦点があるのに対して, slice open AはAに焦点を置く言い方) .

 

▽ cut

〖原義は「鋭い刃物で切る」; 〗

3 〖cut A C〗切ってA〈物・人など〉をC〈状態〉にする (!Cはopen, short, freeなどの形容詞, 前置詞句)
▸ cut a package open
パッケージを開封する

ウィズダム英和辞典 macOS 版

 

 

C5  11/17

13:35

She now works at TV Guide.

she は手を slice open した人のことです。Guide の G が大文字なので TV Guide は雑誌だと想像できます。

もちろんこれは文字情報あっての解釈ですが、音声のみでも works at から次にくる内容は働いている場所だと想像できます。

 

C5  12/17

13:39

Man the desk at all times. Got it.

man は動詞で「〈場所・機械など〉の持ち場[部署]につく; 〈場所・地位など〉に人員を配置する」(ウィズダム英和辞典 macOS 版)という意味です。

man は「男, 男性」という意味ですが、動詞として使うと男性(人)を動かして置きたいところに置くイメージになるようです。

検索することを「ググる」と言いますが、その感覚で「マンる」と言ってみると感じが掴めるかもしれません。

 

私には、アンディの man が men と聞こえてややこしいのですが、men と聞こえても動詞の意味で捉えれば大丈夫だろうと思います。

desk at all は「デスカトオ」のように発音されています。t a は「ト」とはっきりと発音しているのではなく、舌先で上の前歯と歯茎の境目あたりを弾いただけの音です。

 

C5  13/17

13:58

Right. Remember, you and I have totally different jobs.

have は発音されていません。字幕上のセリフとも言えます。

 

C5  14/17

14:03

Yet I am in charge of her schedule her appointments and her expenses.

schedule は英米で発音が違う単語として有名ですが、エミリーは米式で発音しています。日本でも訛りの違う地域に引っ越して長くいると、その地域の訛りを自然と使うようになることもありますが、英語でも同様です。

アメリカの映画やドラマでイギリス人が出るとその発音をことさらに使いますが、おそらくこの映画ではエミリーがミランダの下で長く仕事をしているという設定から、schedule のようなよく使う単語は米式の発音にしているのでしょう。あるいは役者さん本人の癖かもしれませんが。

schedule の英米の発音を聞き比べられるページをリンクしておきます。

 ›› schedule( Cambridge Dictionary )

 

▽英米の発音の聞き比べができる海外ドラマをまとめた記事

 › 1人だけイギリス人の海外ドラマで英米の英語発音を聞き比べ

 

C5  15/17

14:10

I get to go with her to Paris for Fashion Week in the fall.

この get は「 (予定などが決まっていて) 〜できる」という意味だと考えられます。なかなかややこしいですが私なりの考えを書いておくので、細かく理解したい方はお付き合いください。

get のイメージは「今までなかった状態になる」(「英語語義イメージ辞典」より)です。「ものを得る」という意味も、「今までなかった状態からものを得た状態になった」と解釈できます。

また、動詞の原形は習慣を表します。例えば、I play the piano. は「 (過去・現在・未来のどの時点でも習慣として) ピアノを弾く」という意味です。

get のイメージと動詞の原形を合わせると、セリフでは「 (過去・現在・未来のどの時点でも) ミランダとパリに行くこと」に、すでになっているか、なったも同然の状態です。こうしたイメージから「 (予定などが決まっていて) 〜できる」という意味に繋がります。

なお、あくまで日本語に訳せばそういう意味になるということで、大事なのは英語のイメージのまま意味や内容を理解することです。

 

さらに、get の「今までなかった状態になる」には、そうなるまでの「過程」や「背景」があります。エミリーがウキウキとしているところからも、パリに行けるようになるまでの過程や背景が感じられます。「私、頑張ったんだからね」と言いたそうな感じもします。

仮に、I’m going to を使ったら、状況や言い方にもよりますが「ただの出張でパリに行く」という感じになります。

もしかしたら、この get は「やっと〜できる」と訳すとニュアンスが近いかもしれません。

 

次のセリフ、I get to wear couture. も同様に「クチュールを着れる」と訳せます。

 

C5  16/17

14:31

Now, it is a mock-up of everything in the current issue.

a を「エイ」のように発音して mock-up を強調しています。なお、a の発音は、強形では「エイ」、弱形では「ア」のような音です。「エー」ではありません。

mock-up は「実物大模型」という意味で、日本語の音声と字幕では「見本」と訳されています。

 

C5 17/17

14:50

I get the lovely task of waiting around for the Book.

この get も「〜できる」と訳すとしっくりきます。

wait around for ~ は「~を待ちながらあたりをブラブラする」「ブラブラしながら〜を待つ」という意味です。

エミリーは「本をアート部に渡して、ミランダの自宅に届けて」という状況を「本を待つ」と表現しています。「本が主役で、自分はただ本の周りにいるだけ」という仕事を「すてきな」と皮肉っています。

lovey は主にイギリスで使われる表現です。使う場面が多いかもしれませんが、言い方によっては皮肉になるので素直に褒めたいときは great などを使うのが無難です。

DeepL はこのセリフを「本を待ちわびるという愛すべき仕事を得ています」と訳しました。より皮肉感が強調されています。

 

 

Chapter 6( 14:52 – 18:02 )

 

C6 1/6

15:57

I couldn’t have been clearer.

MAN: We just cut on the bias.
(バイアス断ちにすれば問題は…)

MIRANDA: That’s not what I asked you. I couldn’t have been clearer.
(そういうことじゃないのよ なんて言えばいいか)

 

日本語訳は音声のものです。

I couldn’t have been clearer. は「これ以上明確にできなかった」「はっきりとは言えなかった」と訳せます。文脈からミランダは男性に何かを勘違いさせてしまったようで、そうさせてしまった原因は自分にある、と自分の非を認めて男性をフォローするために言った感じがします。

 

C6 2/6

15:59

How many times do I have to scream your name?

do I は発音されていません。

 

C6  3/6

16:23

and remind Jocelyn I need to see a few of those satchels that Marc is doing in the pony.

satchel は「 (ハリー・ポッターが持っていそうな) ショルダーバッグ」です。単語を Google で画像検索すると一撃です。

satchels that Marc is doing in the pony は日本語の字幕と音声では「マークのポニー製バッグ」と訳されていますが、なぜこの訳になるのかは分かりません。辞書には「⦅米・くだけて⦆(文学作品などの) 要約 [対訳] 本」とあるので、マークさんのコレクションを要約したカタログのようなものがあり、それを見たミランダが「ポニーに載ってるマークのサッチェルを (全部) 見たい」という意味で言っているのかもしれません。その解釈だと「ポニー製バッグ」は翻訳としては誤訳ですが、短い言葉でまとめないといけないので私は意訳の範囲だと思います。

 I need to see は「持ってきて」という意味で使われていますが、瞬間的に理解するには慣れが必要です。こういう言い方は日本語でもありますが、相手の意図や気持ちを読み取るのがコツです。[プリン食べたい → 買ってきて]みたいな感じです。

 

C6  4/6

16:34

MIRANDA: Did Demarchelier confirm?

ANDY: D-Did D-Demarchel—

MIRANDA: Demarchelier. Did he— Get him on the phone.

ミランダが「デマルシュリエに確認した?」と聞いたあとでアンディがその名前を言えず、ミランダが言い直します。

Did he に続いて何と言おうとしたのかですが、Did he confirm? と同じ内容を言いそうになったので省略したか、同じ内容を言うと見せかけてあえて言わなかった感じがします。どちらにしても「いちいち分かることを言わせないで」という態度を示したのかもしれません。

 

C6  5/6

16:57

It’s just the cavalier disregard for clear directions—

「それは明確な指示に対してのぞんざいな無視」という内容です。

for には「向かう」イメージがありますが、セリフでは「無視」という行為が「明確な指示」に向かうイメージです。向かう先には目的や対象があるので「対して」というイメージもあります。

このセリフを DeepL は「明確な指示を軽視しているだけです」と訳しました。こなれてます。

 

C6  6/6

17:12

Leave it.

デマルシュリエの確認に手間取るアンディにエミリーが呆れたように言ったセリフです。

「放っておいて」と突き放すような言い方です。

Leave it to me. では「私に任せて」という意味になりますが、これを省略したというよりは「私がやればすぐ済むからやめて」という感じなので「ほっといて」というニュアンスです。

 

 

記事の途中ですが、ひとまずここまでです。

続きは不定期で追記します。

 

Chapter 7( 18:02 – 19:43 )

 

 

Chapter 8( 19:43 – 21:46 )

 

 

Chapter 9( 21:46 – 24:26 )

 

 

Chapter 10( 24:26 – 27:18 )

 

 

学習方法は下記リンク先の記事を参考にしてください。

 › プラダを着た悪魔|英語学習を天使化するおすすめ方法

 

< DVD >

プラダを着た悪魔<特別編> [ メリル・ストリープ ]
by カエレバ

 

 

 英語のイメージ力向上におすすめの書籍3選

「この単語や熟語がどうしてこの意味になるの?」というときに私は慣れたので辞書のみで大体イメージできるようになりましたが、それまでは下記2冊のような書籍を利用していました。

 

▽1冊目

この記事を書くときもお世話になりました。get のように意味が分からない使われ方をする単語も核となるイメージから連想していけば英語の風景が見えるようになります。

英語語義イメージ辞典 [ 政村秀実 ]
by カエレバ

 

▽2冊目

英単語も漢字のように部分ごとに意味があります。その部分が英単語では語源に当たり、その意味から連想力を鍛えると知らない単語でも意味が分かったりイメージが湧くようになったりします。

英単語の語源図鑑 見るだけで語彙が増える [ 清水建二 ]
by カエレバ

 

▽3冊目

こちらは単語のイメージだけでなく文法のイメージも解説した本で、文法を感覚的に使えるようになることを目的としています。さらに、同著者の「英語のバイエル 初級 (リンク先は Amazon 商品ページ) 」で私は英文を感覚的に組み立てられるようになったので合わせておすすめです。

一億人の英文法 すべての日本人に贈るー「話すため」の英文法 (東進ブックス) [ 大西泰斗 ]
by カエレバ

 

 

 

 


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