映画「The Intern/マイ・インターン」のちょっと分りにくいかなという表現や会話で使える表現などを集めて解説をつけました。英語学習の参考にしてみてください。
内容を読み解くことにもなるので映画の理解にもつながると思います。
私は素人でバイリンガルではないので辞書やネットで調べての解説です。そのためニュアンスが断定できない表現は断定を避けるスタイルです。
この記事では Chapter 7-9 ( 1:00:33 – 1:30:59 ) までの解説です。
< 英語表現マインドマップ PDF(解説した語彙•表現の要約です)>
› The_Intern_Mind_Map_v3(一応完成。途中で飽きた部分もあります。見にくいですよ)
下の画像はマインドマップの PNG ですが拡大すると荒くなります。
出来上がったマインドマップを見返すことはないと思いますが(忘れたら調べ直した方が早い)、作る過程で調べたり整理するので記憶に残りやすいと思います。
< ページ内検索が便利 >
結構な分量なので検索で来られた方はページ内検索が便利です。やり方は、Mac は command F、Windows は Ctrl F、スマホは説明だけで記事を書くくらいになりそうなのでネットで検索してみてください。
< 諸事情により解説中心 >
翻訳権に配慮(自粛・萎縮)して翻訳はしないと解説しにくい一部のセリフのみにしています。お手数ですが内容の確認は DVD などで再生しつつ日本語字幕や日本語吹替音声をご参考いただきますようお願い申し上げます。
< 質問など受け付けます >
分りにくいところや掲載していない表現で質問がございましたらコメントか Contact から連絡くださればできる限りで分かりやすくお答えいたします。また、間違いがございましたら指摘していただけると有難いです。
< 記号解説 >
<直>:直訳(かなりの直球です)
<意>:意訳
<字>:日本語字幕ママ
<吹>:日本語吹替音声ママ
< 参考書籍 >
これ1冊あると安心ですよ。
< DVD >
Chapter 7 ( 1:00:33 – 1:10:18 )
フレーズ数:18
1/18
1:01:02
And I need to go over the data on customer purchase patterns.
go over (英辞郎WEB):(詳細に)調べる
2/18
1:01:11
Ping me when Cameron gets in?
ping:Eメールを送る、電話をする
3/18
1:01:51
I happen to think you do a lot of things right.
I happen to think:(例外的に•他の人はそう思わなくても)自分は思う
happen にはたまたま感があるので、そこから「例外」のニュアンスが表現されるのかもしれません。このシーンでは仕事ができないと思われているベッキーにベンが “私は” よくやってると思うと励ましていますね。
ネイティブスピーカーへの質問サイトを参考にしました。
https://hinative.com/ja/questions/206987
回答者はこの表現を「気取った、もったいぶった ( pompous、おむつは Pampers ) 」感じがするとして自分は使わないと言っています。直訳すると「私はたまたま•偶然思う」なので、自分が思うことにたまたまをつけるのはやはり回りくどい感じはします。
4/18
1:02:03
I bust my ass for her 14 hours a day
bust one’s ass:[スラング]がむしゃらにがんばる
けなす、ぼろくそに言う、という意味もある。
5/18
1:02:17
A lot of your stress is gonna be lifted once you’re out from under this mountain of worry.
lift は「(空中へ)持ち上げる」イメージなのでストレスを棚上げする感覚でしょうか。
under this mountain of worry:心配事が山のようにある状況
6/18
1:02:58
Let’s clean-slate it.
clean slate:白紙の状態にする(名詞でも使う)
slate は石板。石板に書き込むことから「予定」や「選挙などの候補者」の意味もある。
[関] be slated to do/for
7/18
1:03:29
I enlisted Becky’s help.
enlist:協力を求める、参加する、入隊する
en(する)list(リストに)
リストに名前を書き込むイメージが分かりやすいと思います。
[関] enlist in the army:入隊する
8/18
1:04:16
How’s it goin’ up here in first class?
up here:ここまで
上へ( up )向かっているところをここまで( here )と区切る感じです。上昇しているものを区切るイメージ。
9/18
1:04:21
My two weeks are up.
時間•期間が上がり切って( up )終了。
10/18
1:04:35
I’m gonna save your ass, and I’m gonna put you up for a few weeks.
save one’s ass:(間一髪のところで)助ける、身を守る
put up:泊まる
「家に上げて置いてやる」というニュアンスですね。
デイビスが put up を使うシーンもあります。
「我慢する」の意味があるところも面白い。
11/18
1:04:57
Busy man about town.
man about town:プレイボーイ、遊び人、粋な男
about の原義は「…の周囲に」なので「街の周りの男」から上記のような意味が連想されます。busy は強調です。
[関] man in the street:一般の人
12/18
1:05:26
I’m pooped.
pooped:へとへとに疲れて
「うんち」なので疲れた感は分かる気はしますが…。ed の発音を忘れずに。
13/18
1:06:23
Everyone’s flipping out about it, but you know I’m still on the fence at best.
flip out:ひどく興奮する(喜びでも怒りでも)、舞い上がる
flip は〈平らな物〉をひっくり返す、〈本ページなど〉を開く, めくる、なのでなぜ flip out で「興奮する」なのか分からないのですが、[米] Let’s flip for it. (コインで決めよう)という表現があるので「決めた結果に興奮する」ととりあえず解釈しています。
[関] flip through A
A〈本雑誌など〉に目を通す, ざっと読む; A〈テレビのチャンネル〉を次々に切り替える.
on the fence:どっちつかずでいる
fence は境界線で、その上にいることから「どっちつかず」「はっきりしない」感覚に使います。
at best:よくても、せいぜい
「 best な視点から見ても」と否定的なニュアンスがあります。
on the fence at best:ひいき目に見ても決めかねている
14/18
1:07:02
Not one that takes me to San Francisco.
Not one の前に It’s が省略されていると思われます。
It’s not one that takes me to San Francisco.
<直>それ( it:Ben’s life )は私をサンフランシスコに連れて行くもの( one:a life )ではない
→ 私の生活は私をサンフランシスコに連れていく生活ではない
ベンは「私が普通に暮らしていてはサンフランシスコに行く機会がない(だから行きたい)」と言っているようです。
ちなみにこの that は one の説明をしますよっていう記号(主格の関係代名詞)です。
[参考] it は特定のものの代用形、one は不特定のものの代用形
15/18
1:07:37
How long till we get it fixed?
How long till?:いつまで?、あとどれくらい?
ネットで調べてみると下記の質問サイトで till を使うか before を使うかの見解がありました。

回答者は意味は同じだけど till の方が一般的だと答えています。
16/18
1:08:39
Lay it on me.
↓ウィズダム英和辞典
lay A on B:
A〈やっかいな事〉をB〈人〉に押しつける.
⦅米くだけて⦆A〈言いにくいこと〉をB〈人〉に話す, 知らせる.
上記のような意味は lay の原義「置く」からイメージできると思います。
17/18
1:09:31
I know the zoom is broken, and I don’t mean to pull anyone off of that, but I need a favor.
pull off:引き離す
pull off (英辞郎WEB)は句動詞でいくつか意味がありますが、ここではシンプルに引き離すとイメージすれば分かりやすいと思います。of that は円の中に that と書いたイメージで、その中にいる anyone を pull off する感じです。
18/18
1:10:08
Me and the boys take off, we break into your Mom’s house, and we steal her computer.
take off (英辞郎WEB) は 0:44:15 のセリフでは「会社を始める」の意味で使われていましたが、こちらは「出かける」「出発する」の意味で使われています。こちらも飛行機のテイクオフでイメージできますね。
Chapter 8 ( 1:10:18 – 1:19:16 )
フレーズ数:24
1/24
1:10:24
Little does GPS lady know she is an accomplice to a crime.
little は文頭で「少しも…ない」。does は強調で倒置が起きています。元の位置は know の前ですが、little が文頭にくるこの形では倒置もセットのようです。
accomplice:共犯者
2/24
1:10:29
Think of it as a good deed.
deed:(善悪のはっきりした)行為、行い
3/24
1:10:34
This is gonna be a piece of cake.
a piece of cake:ケーキ1切れ、簡単な
1切れのケーキをペロッと食べるように
4/24
1:11:05
I think that’s kind of self-explanatory.
self explanatory:見た目で分かる
explanatory:説明的な、解説の、釈明の
explain (説明する)の派生で覚えやすいと思います。自己説明文を書いた付箋を貼り付けているイメージを勝手にしています。

リンク先の説明によると「すでに与えられた情報から容易に分かりそれ以上の説明は不要なこと」とあります。
[関] explanatory notes:注釈
[関] in an explanatory tone:弁解じみた口調で
ちなみに kind of とちょっとぼかして気を使っていますね。
5/24
1:11:19
You’re behind the wheel.
behind the wheel:ハンドルの後ろ → 運転席に座って
wheel には車輪の意味もありますがこの表現ではハンドル( steering wheel )の意味です。
[関] fall asleep at [behind] the wheel:運転中に居眠りする
[関] sit [get] behind the wheel:運転席に座る
6/24
1:11:58
She put me on hold.
<字>保留にされた
hold と保留、意味だけでなく音も似ているので感覚的に使いやすそうです。
7/24
1:12:09
Becky, don’t screw around.
screw around:時間を無駄遣いする、ふざける
8/24
1:12:18
I’m in her kitchen. It’s about to go off. What’s her code?
be about to:するところ
go off:(警報器などが)作動する
このシーンでは警報器は鳴っておらず、警告音?のみが鳴っています。なのでベンは「警報が鳴り出すところだ」と言っています。
go off よく出てきます。off なのでスイッチが切れるかと思いきや意味的には on です。ややこしい。off の「離れる」イメージから、警報が解き放たれた感じなのでしょうか。
9/24
1:12:23
That is a fake alarm that she bought off of some infomercial or something.
buy ~ off the Internet:インターネットで[の店から]~を買う
infomercial:商品情報を詳細に提供する長時間のテレビCM番組( information+commercial )
off の「離れる」イメージが通販で商品がお店から離れてくる状況にぴったりだからこのように使われるのかもしれません。
[関] buy off:買収する
「買収する」の意味では会社の権利などを「買い離して」自分のものにする感覚かと思われます。
buy off には多くの意味があるのでざっと意味を確認しておくと出くわしたときにイメージしやすくなると思います。
[関] buy off on:信じる、同意する
10/24
1:13:11
I knew there was no such thing as a fake alarm!
as の直前の単語を”雑に”説明する使い方。such thing as a fake alarm で「ニセ警報器なんてこと」というニュアンスです。
11/24
1:13:21
Double-time it, dude.
double time:駆け足(1分間に180歩で3フィートずつを進む走り方)、倍額賃金(通常の賃金の2倍)
2倍のテンポという意味もあるので、このシーンでは「急いで」というニュアンスです。
12/24
1:13:42
Right side facing the bed!
顔をベッドに向けて右側 → <字>向かって右
13/24
1:13:47
Davis, pull it together. Can’t you hear how far away that is?
pull together:集める、まとめる、立て直す
「引っぱって集める」なので、ここでは気が動転してデイビスに散らかった気を集めて冷静になれ、といったニュアンスで使われています。
カーテンやドアを閉めるときにも使います。
後半は使い勝手がよさそうなのでメモです。
14/24
1:14:50
I’m sure my blood pressure was through the roof.
through the roof:非常に高い
血圧が「屋根を突き抜けるほど高くなった」ということですね。高いを強調して言いたいときに使えます。ビジネスでは売り上げや株価などに、日常では怒ったときなどにも使えます。
15/24
1:15:05
You’re very welcome.
ジュールズの最上級の感謝の言葉に対し、デ