実はスマホよりも携帯音楽プレイヤー( MP3 プレイヤー)の方が音楽を聞くのに使い勝手がいい場合があるのをご存知でしょうか。
当然スマホでも音楽だけでなく語学学習の音声教材やオーディオブックなどを聞けますが、スマホで音楽を再生するには「ロックを外してアプリを起動して…」といくつも操作しなければなりません。
しかし、携帯音楽プレイヤーでは最少2回のボタン操作で済むし、本体をポケットに入れたままの手探りでも操作しやすいメリットがあります。専用機ならではの使い勝手の良さです。
この記事では私が使っている機種を語学に便利な点を中心に紹介します。携帯音楽プレイヤーを語学専用として使った感想でもあるのでぜひ参考にしてほしいと思います。
AI とロールプレイ(予習)できるから話せるアプリ
1. おすすめ機種
私が使っている MP3 プレイヤーはクリップ式の AGPTEK の A65 です。小型で使いやすく安価、この手のものでは音質が悪くないのがおすすめする理由です。
AGPTEK A65 のおすすめポイント
- 小型、軽量、クリップ式、安価
- 本体を見なくても操作できる
- 音質が悪くない
- 中国メーカーでも大丈夫
小型、軽量、クリップ式、安価
小型で軽量なのでクリップで服につけても存在を感じないため、ウォーキングやジョギング(ランニング)、筋トレ、家事などをしながらの使用が快適です。
ジャケットだと胸の辺り、パンツだと後ろポケットに装着すると付けている感じがないのでおすすめです。なお、パンツの後ろポケットに付けたままでうっかり座るとお尻で挟んで壊れる原因になるので注意です。
私はポケットにスマホを入れるのが嫌というか、物が入っているのを感じるのが嫌なのでこの点もとても便利だと感じています。
A65 はポケットに入れても「入れてる感」はほとんどありませんが、運動をすると汗で蒸れて故障の原因になるので服につけるようにしています。
本体を見なくても操作できる
A65 は全ての操作を物理ボタンで行うので、本体を見なくても手探りで操作できて便利です。細かい設定や選曲はさすがに本体を見ないと無理ですが、再生/停止、曲送り/曲戻し、音量調節、は片手の手探りで簡単にできます。
クリップで服につけたままでもポケットに入れたままでもサッと操作できるのでスマホのようにストレスがなく便利です。
音質が悪くない
以前、同じメーカーのスピーカー付きを購入したところ、有線接続のイヤホン(付属品ではなく日本メーカーのちゃんとしたもの)でもスピーカーでも、オーディオブックですら耳障りで聞くのがストレスでした。
そのため、他のメーカーにも同様の MP3 プレイヤーはありますが、高音質として販売されていても実際にはいまいちかもしれません。AGPTEK A65 の音質は語学には十分ですし、音楽もながら聞きなら十分です。
A65 は iPhone のような “高級機種” に慣れた耳で聞くと高音質とは言い難いものの、ストレスなく聞ける音質です。語学には十分ですし、音楽にはながら聞きなら十分です。
また、音質は有線よりもワイヤレスの方が良い気もします。A65 は Bluetooth5.0 搭載ですが、4.0 の有線と無線のどちらも使えるヘッドホンで聴き比べるとワイヤレスの方が良い印象でした。
ちなみに使用したヘッドホンは Jabra Move Style Edition です。
とはいえ、ワイヤレスではあまり使いません。理由は本体の充電を切らしがちだからです(ヘッドホン側も)。うっかりと充電を切らすし忘れることがあるので充電が長持ちする有線で使っています。こうすると充電回数が少なくて済むのでバッテリーの寿命も長くできます。
ワイヤレスの開放感は好きなのですが。この辺りは好みですね。
中国メーカーでも大丈夫
中国メーカーのものなので不安を感じる方もいるかもしれませんが、前モデルの A50 が保証期間内(1年間)に壊れたので問い合わせると、症状を確認したあとで新品を送るとの提案をいただきました。
それでもいいかなと思ったのですが、購入時よりも価格が下がっていたので「全額返金」をお願いすると全額返金してくれました。なお、問い合わせは日本語でできます。結果的に、壊れるまでの間、実質無料で使えたことになりますが悪用は厳禁です。
また、このタイプの携帯音楽プレイヤーは中国メーカー以外に選択肢がないのが現実だと思います。SanDisk のものがありますが、日本の Amazon では高額ですし、アメリカの Amazon で買うにしても送料はかかるし不具合があったときは面倒なので。そんな中で A65 はベターな選択だと思います。
曲順バラバラ問題の解決方法
楽天のレビューを読むと「曲順がバラバラになる」とあります。実際になるのですが、いくつかのことをするときちんとした順番で並びます。
方法は以下の3つがあります。
- 方法 ①
- iTunes に曲を入れる
- iTunes から曲をドラッグして直接 A65 に入れる
→ A65に任意のフォルダを作成してから入れると分かりやすい - A65 のメニューから [フォルダ] で曲を表示する
- 方法 ②
- iTunes でトラック番号をつける
- A65 のメニューから [フォルダ] で曲を表示する
- 方法 ③
- iTunes で曲名の最初に番号をつける
- メニューから [ミュージック → アルバム] で曲を表示する
① の方法で曲順バラバラ問題は解決するはずです。
私は A65 で audiobook.jp で購入したオーディオブックを主に聞いているのですが、① の方法をすると曲順がバラバラになりません。ダウンロードしたファイルをそのまま追加すると曲順はバラバラになりますが、一度 iTunes に追加すると曲順通りに並びます。
また、① の方法をしなくてもオーディオブックの曲名の最初に番号がついているものは ③ の方法でも順番通りに表示されます。
とはいえ[アルバム]で表示すると音楽のアルバムも表示されるので探すのがややこしくなります。そのためフォルダで分類する ① がおすすめです。
方法 ① がダメでも方法 ③ なら確実です。
ちなみに、こんな本を聞いています。
私はこの本にとんでもなく助けられているので、本当に感謝しています。
まずは DeepL で日本語を英語に訳してから(小声)この本のやり方で組み立て直しています。思考訓練のようでもあるので面白いです。
英語で YouTube のテロップを作るときにもこの手法で文章を圧縮できるので助かっています。
2. 語学に便利なところ
AGPTEK A65 にはラジオや歩数計などの機能もありますが、語学に絞って便利な点を紹介します。
AGPTEK A65 の語学に便利なところ
- 再生/停止が最少2回のボタン操作
- スキマ時間を学習化しやすい
- 英語学習のフットワークが軽くなる
再生/停止が最少2回のボタン操作
最も便利なのは「再生/停止が最少2回のボタン操作」でできるところです。しかも、前回再生を停止したところから再生できます(電源を落とすと曲の選択から)。
これがスマホだと手に持ってから[ロックを解除 → アプリを起動 → 曲の選択]とする必要があるので少し待たないといけなくなるし時間がかかります。A65 では電源をオフからオンにする操作を含めてもスマホより短時間で起動から再生までいけます。
「これくらい別にいい」と思う人もいるかもしれませんが、ちょっとした手間や時間だからこそ面倒に感じるし、出かけるときやプロテインを作るときには「もういいや」となって聞かなくなりがちです。
このような煩わしさやストレスを乗り越える便利さがあると英語学習の継続がしやすくなります。
スキマ時間を学習化しやすい
ボタン操作が少ないことに関連して「スキマ時間を学習化しやすい」のも便利なところです。出かける瞬間でもさっと準備できるので通勤や通学の間を英語学習の時間にできるし、コーヒーを作るような僅かな時間でも学習化できます。
このように「 A をするときに英語を聞く」とルールにしておくとスキマ時間を学習化できるのでおすすめです。
英語学習のフットワークが軽くなる
「小型、軽量、クリップ式」も合わせて A65 の便利さを要約すると「英語学習のフットワークが軽くなる」となります。
「音楽はスマホで、語学向けの音声やオーディオブックは A65 で」と使い分けるのもおすすめです。
不便なところ
仕方がないところではありますが、リピート再生や倍速再生などのモードを切り替えるのが不便というか、面倒に感じてしまいます。
これは AGPTEK A65 が使いにくいというよりは、スマホの使いやすさに慣れているからですね。スマホだとこのような機能をアプリのメイン画面で設定できますが、A65 のようにボタン操作をするタイプでは画面をいくつか切り替えて設定する必要があるからです。
3. 耐久性
私が AGPTEK A65 を購入して使い始めたのは2020年11月中旬で、その後は壊れずに問題なく使えています。記事更新時点で2年近く使用中です。(壊れたらこの章に追記します)
何度か落とすこともありましたが、幸い壊れずに使用できています。
なお、動作が遅くなる現象は起きましたが(ボタン操作で画面の切り替えが遅くなる)、設定からファクトリー設定で復元すると解消しました。もし同じ現象が起きた場合はお試しください。なお、この復元をしても曲が消えることはありません。カレンダーや時計などの設定がリセットされるだけです。
3. A65 におすすめのイヤホン
ブラックベースにオレンジという配色が好きな私は当然 AGPTEK A65 の配色が好きです。
イヤホンもオレンジで合わせたくなったのでこちらを買いました。
オレンジの色味は同じではありませんが、ぱっと見は同じで統一感があって気に入っています。
音質は A65 と合わせるとある曲の一部の音が耳障りでしたが(エージングで音量を上げすぎて振動板を損傷してしまった可能性があります)、イヤーチップを低反発素材のものに交換すると解消されるだけでなく音質が向上しました。
A65 に高級イヤホンを合わせると音の荒さが目立ってしまうので、こだわりのある方は「こんな音じゃないぞ」と違いが気になるかもしれません。とはいえ、これは音楽を聞く場合で、英語音声を聞く場合は気にならないと思います。
そのため音質や使用環境(運動をしながらなど)を考慮すると A65 には日本メーカーの2,000円前後のイヤホンが適していると考えています。なお、もちろん高級イヤホンで聞く方が良い音ではあります。
また、カナル型で気になるタッチノイズは少ないと感じます。
4. 英語学習に最適なイヤホン?
英語学習に最適だと考えられるイヤホンを見つけたので紹介します。
それがこちら。
SONY の画期的な「穴空き」イヤホンです。2022年2月19日時点では発売前で Amazon レビューはありませんが、語学に最適だと考えられる理由を紹介します。
それは「自分の声がはっきり聞こえるから」です。発音練習やシャドーイングはお手本の音声を聞きながら行うものですが、耳を塞ぐタイプのイヤホンやヘッドホンでは自分の声が聞こえにくくなるので練習しづらくなります。
一方、LinkBuds では穴が空いているため自分の声が聞こえづらくなることはないでしょう。「ウェアラブルスピーカーを使えばいいじゃないか」とも思うかもしれませんが、英語学習をしているとスピーカーから音を出したくない場面もあるのです。
さらに、マイクが付いているのでアプリでの発音練習やオンライン英会話にも利用できます。
もちろん「移動中など周囲の音が大きい環境で英語のリスニングをする」という目的では遮音性ゼロなので最適ではありませんが、「イヤホンを付けたまま声を出す」という使い方では最適です。
また、耳が蒸れたりムズムズしたりというストレスもカナル型に比べれば少なそうなので、「付けたままで過ごして思い立ったらすぐに勉強できる」というメリットもあります。意外と勉強する前にイヤホンを付けるという1ステップが面倒だったりしますからね。
完全ワイヤレスで通話もできるので「在宅イヤホン」としても最適だと思います(遮音性ゼロなので来客も分かるし)。次のイヤホンにいかがでしょうか。
SONY LinkBuds の語学に最適なポイント
- 自分の声が邪魔せず発音練習やシャドーイングしやすい
- 長時間つけたままでも快適
- 在宅イヤホンとして便利
→ 通話や宅配が来ても分かる
なお、私は試したわけではないのであくまで想像ですが、上記のような理由で買いたくなってます。
英語ができない犯人は?
英語に苦手意識がある人は多いと思いますが、その犯人を特定できていますか?
英会話でいうと犯人は…
- 喋る練習をしない自分
- 興味がない方向で、効果がない方法でやらされていた自分
ちょっと厳しい言い方になったかもしれませんが、こんなシンプルなことを教えない人こそ犯人だと私は思います。
犯人は分かった。ではどうするか?
私も遊び感覚で使っている「スピーク」という AI 英会話アプリを使うと解決します。
スピークを使うと…
- とにかく喋る練習をさせられる
- 興味がある方向で、効果がある方法でやれる
- 強力な AI 学習サポーターがいる
AI 相手だからこそ、いつでも喋る練習ができる、分からないことを何でも聞ける、恥ずかしくない、といったメリットもあります。
スピークで解決する詳しい理由は下記の記事で述べているので、英語に苦手意識を持っていた方はぜひ参考にしてほしいと思います。
初心者向けとしていますが、スピークの実力や概要を知るのにちょうどいいかなと思います。
まずは無料で AI 英会話アプリ「スピーク」を使ってみる(公式サイト)
なお、私も洋画や海外ドラマ、日本アニメ英語版を素材としたオンラインレッスンを提供しています。お好きな作品でレッスンできるので、勉強感なく、おしゃべり感覚で楽しく英語学習を続けられると思います。
「中学英語も怪しい…」という方も、英語仲間として基礎からお支えします。安心してお任せください。
洋画などでの英語学習に不安がある方は Lesson+ をご確認ください。
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