ウェアラブルネックスピーカー(首・肩掛けスピーカー)を英語学習に使ったらどうかなとあれこれ考えて、語学に便利そうな使い方をいくつか思いついたのでご紹介します。
英語学習にはこれかな、というモデルもあるので合わせてご紹介します。
実は、この記事を書いている時点では、私はウェアラブルスピーカーは様子見の段階で試せていないので実際の使用感ではなくアイデアとして参考にしてみてください。
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1. ウェアラブルスピーカーとは
ウェアラブルスピーカー( wearable speaker )はその名の通り「着用できるスピーカー」です。いくつかタイプがあり、首に掛ける・肩に掛けるものはウェアラブルネックスピーカーと呼ばれます。他にはクリップで服に留めるものや帽子と一体型のものなどがあります。
耳を塞がないため周囲の音が聞こえやすく、ワイヤレス( Bluetooth 接続)かつ首に掛けるため日常動作と干渉しづらく自由度が高いのが魅力です。
ワイヤレスなので有線のイヤホンやヘッドホンだと必ず必要な「まずはケーブルを差し込んで」という作業がなく、絡まってしまったケーブルを解く煩わしさもありません。なお、これはワイヤレスのイヤホンやヘッドホンでも同様です。
具体的には、テレビから離れて家事をしながら音声を聞く、自分だけ大きい音でテレビを見る(家族にうるさいと言われない、かも)、ランニングで周囲の音を確認しやすい、など。
記事作成時、アメリカの Amazon で検索してみるとケーブルの両端にスピーカーが付いていて磁石で挟むものや、ショルダーハーネスの肩のところにスピーカーが付いたものもありました。この2つは日本の Amazon では見つかりませんでしたが、今後日本でも発売されるかもしれないですね。
ケーブル両端にスピーカーが付いたタイプ
›› Zulu Audio Wearable Bluetooth Speakers (Black)
ショルダーハーネスタイプ
›› Endurance Elite EW902BTL-BLACK Hawk Wearable Speaker System with Bluetooth – Black
ちなみに Amazon のレビューでは商品に関する感想やこんなもの交換だ返品だのリアルな英語が学べます(自動翻訳的サクラ批評も学べそうです)。
<ウェアラブルスピーカーのデメリット>
ウェアラブルスピーカーにはデメリットというか、使いづらくなる場面がいくつかあるのでまとめておきます。
- 電池切れ
- 音声の遅延
- ノイズが入る、音が途切れる
- 電子レンジを使用中に干渉する場合がある
- 装着しているのを忘れて服を脱いで壊してしまう
(気をつけましょう) - 肌に触れると冷たい
- パーカーなど首元にボリュームがある服
遅延やノイズ、電子レンジとの干渉は必ず発生するものではなく、再生機との相性や距離によるようです。
寒い時期には肌に触れると冷たさが気になるかもしれません。専用カバーが付属されていなければ自作するか、ハンカチなどを本体か首に巻いて着用する必要がありそうです。
首掛けタイプのウェアラブルスピーカーは左右の開き具合の調節ができないものがほとんどのようです。フード付きの服や首元にボリュームがある服では装着しづらいかもしれません。その点、先ほどご紹介したケーブルの両端にスピーカーが付いたタイプでは磁石で挟んで固定するので問題なさそうです。
2. 英語学習に便利な場面
ウェアラブルスピーカーはもちろんスピーカーなので、音声を使った学習で活躍します。
以下のようなシーンに便利です。
- 洋画・海外ドラマを使った学習
- 学習書付属 CD やオーディオブックを使った学習
- シャドーイング、リピーティング
- オンライン英会話
<洋画・海外ドラマを使った学習>
洋画や海外ドラマを使った学習では、一般的なスピーカーでは家族や隣近所への迷惑が気になるかもしれませんが、気になった瞬間に集中が途切れてしまうのでなんとかしたいものです。
›【洋画 DVD】「セリフ→小さい、効果音→大きい」対策まとめ
イヤホンやヘッドホンを使えば解決しますが、耳や頭にものがあると煩わしいものです。英語学習はなるべくストレスなく行うのも効果や続ける上で大事だと思います。
ウェアラブルスピーカーはスピーカーと耳の距離が近いので、自分には十分な音量でも一般的なスピーカーと比べると周囲に聞こえる音は小さいので安心です。
もちろん音量の上げすぎは迷惑になるかもしれないので、聞こえ方を家族にチェックしてもらったり、スピーカー装着せずに再生して確認しておきましょう。
< 学習書付属 CD やオーディオブックを使った学習 >
英語の学習書籍に付いている CD や洋書のオーディオブックを聴きくときにも便利ですね。
本を開きながら、家の中をちょっと歩きながら、といった学習をする人にも向いています。
›【 iTunes 】英語学習書に付属の CD を語学に効果的な形で読み込む方法
<シャドーイング、リピーティング>
シャドーイングやリピーティングにも使えます。シャドーイングの場合は自分の声でお手本が聞こえにくくなるのでスピーカーの音量を上げがちですが、ウェアラブルスピーカーでは耳の下辺りから音が出ているので音量を上げなくてもお手本が聞き取りやすそうです。
感じ方は人それぞれなので何とも言い難いところですが、家電量販店に試聴器があれば実際にシャドーイングして試してみるのもいいですね。恥ずかしさ耐性や度胸もつきそうです。
お手本(映画の場合はセリフ)がはっきり聞こえるとより真似しやすいので、発音改善やリスニング力アップが期待できます。
ただし、やはり自分の声は大きいので、口パクかささやく程度の音量で行うのもおすすめです。
<オンライン英会話>
ウェアラブルスピーカーの多くは通話に対応しているので、オンライン英会話に利用する方法もあります。
ワイヤレスなので少し席を離れても会話を続けられるメリットがあります。急な来客でも付けたまま行けます。ただし、環境によってはノイズが入る、途切れる、遅延が発生する、など使いづらい場合があるかもしれません。
ちなみに、予約なし・レッスン回数無制限で受講できるオンライン英会話の ネイティブキャンプ は、スマホでは専用アプリを使うので、通話アプリで電話をかける感覚で利用できてしまうという便利なサービスです。
3. 英語学習におすすめウェアラブルスピーカー
ウェアラブルスピーカーを各社比べてみると、記事作成時では大きく分けると音質重視タイプと軽量タイプがあります(私の勝手な分け方です)。
音質重視タイプは重さが気になりそうなので、英語学習はなるべくストレスなく行いたい私は軽量タイプをおすすめします。肩こり首こりの人も軽量タイプが無難です。
もちろん、映画やドラマで学習するときに音楽や臨場感も楽しみたい人や、発音をより高音質で確認したい人は音質重視タイプを選ぶのもいいと思います。
音質重視タイプは最初の項目のところに貼った SONY のものや、BOSE と JBL のものがあります。
軽量モデルでは下記のものがあります。
こちらは SHARP ですが、おそらく ODM で JVC と EM-Tech(本社、韓国)からも外観はロゴと色以外が同じで重量(約88g)も同じものが発売されていて、それぞれ微妙に仕様が異なります(とりあえず発売して時流に遅れず様子見なのでしょうか)。
SHARP と EM-Tech には Bluetooth 送信機が付属しているのでテレビや Bluetooth 非対応の再生機で使う場合は導入しやすいです。一方、JVC には Bluetooth 送信機は付属していませんが、再生時間が SHARP より6時間長くコーデックが aptX(より高音質、低遅延)に対応しています。
汎用性の SHARP、音楽重視の JVC といったところですが、JVC のものも Bluetooth 送信機を用意すればテレビにも接続できます。
Bluetooth 送信機は Anker のものが良さそうです。
受信機としても使える上、バッテリー搭載なので機動性は高いですが、テレビ用で据え置きだと通電しっぱなしが気になるところです。ただしバッテリー非搭載の Bluetooth 送信機はほとんど発売されていないのが現状のようです。(サンワサプライが該当しましたが、高い。。)
4. 軽度の難聴の補助器としても使える??
未確認ですが、前項にてご紹介したウェアラブルスピーカーと Anker の Bluetooth 送信機、さらに IC レコーダー用のピンマイクを組み合わせれば補聴器のような使い方ができるのではないか、と考えています。
その際、Bluetooth 対応の骨伝導ヘッドホン・イヤホンも使えそうです。
耳がやや聞こえにくくなった父(補聴器を使うほどではなさそう)のためにと思いついたのですが、英会話学校で先生の声が音量的に聞き取りづらい人にもいいのかも、と思いまして、英語学習にこじつけております。
もちろん各製品、各メーカー想定外の使い方なので試してダメだった場合は自己責任です。私も責任は取れませんので、ご容赦くださいませ。
できたけど音量が小さいとか、すごくありそう。
< iPhone を補聴器のように使う>
iOS 12 が使える Apple 製品( iPhone なら 5s 以降)をお持ちでしたらライブリスニング機能( iPhone などを補聴器のように使える機能)をウェアラブルスピーカーで使うと(使えたら)同様のことができます。
<集音器付きスピーカー>
補聴器のように使えるスピーカーは SONY から発売されています。
なお、医療機器ではありません。
テレビを聞くときはウェアラブルスピーカーとして使い(イヤホンも使える)、補聴器のように使うときはイヤホンを使います。
人前でイヤホンをすることになりますが、相手は集音器だと分からないので失礼な人だと思われかねません。
似たような形で Bluetooth 骨伝導イヤホンもあったけど、なかなかのお値段。