「好きな英語の歌を歌いたいけど歌詞が聞き取れない」となる方は多いと思います。私も歌詞カードを見ながら迷子になったものです。
この記事では、洋楽の英語を聞き取って「① 簡単に英語っぽく歌う方法」と「② ネイティブらしく歌う方法」を紹介します。
ボイストレーニングの解説ではなく「英語を聞き取る、英語の音で歌う」ための内容です。
- 低速再生で聞く&歌う
- 発音の基礎を身につける
英語で歌うための書籍も何冊か紹介するので、参考にしてみてください。
1. 簡単に英語っぽく歌う方法
とりあえず英語っぽく歌うなら次の方法で練習するのおすすめです。
① 低速で聞く
② 低速で歌う
ふざけるなというほどシンプルかもしれませんが、簡単に英語っぽく歌うならこれが効果的です。
それではポイントを紹介していきます。
① 低速で聞く
低速で再生すると聞き取れない部分がどのように発音されているか丸分かりします。
次のように行うとよいでしょう。
- 0.5倍〜0.8倍で聞く
- 歌詞カードで文字と音をすり合わせる
0.5倍〜0.8倍で聞く
再生速度は、YouTube では歯車アイコンから設定できます。
無料アプリでは VLC や NHK の 語学プレーヤー(スマホのみ)がおすすめです。どちらもアプリに音楽ファイルを追加すると再生できます。AB リピートなどの機能を併用するのもよいでしょう。
スマホやパソコンをお持ちでない場合は、語学向けの CD プレイヤーが使いやすいと思います。
例えばこちらです。
もっと安いものもありますが、再生速度の調節だけでなく録音もできるので歌の練習が捗りそうです。
歌詞カードで文字と音をすり合わせる
歌詞を見ながら低速再生で曲を聞いて、どのように歌われているかを確認します。
歌詞はネットで曲名(原題)に lyric を加えて検索すると出てくるので Google ドキュメントなどにコピペすると便利です。プリントアウトするのもよいでしょう。
歌詞カードが手元にあれば拡大コピーしたり、スマホのカメラでテキストを読み込んだりするのも便利です。
そして、音の聞こえ方を自分なりに書き込みます。
以下のようにすると分かりやすいと思います。
- 発音されていない音や単語をグレーアウトまたは
打ち消し - 音が繋がっている部分をマゼンタにする
- 聞こえ方をカタカナでルビをふる
例:take a look at that
テイカ ルッカッ ダァ
これらは自分なりで OK です。あまり難しく考えず、こんな感じかなとメモのようにして、練習するうちにちょっと違うかなと思ったら修正するとよいでしょう。
なお、特にヒップホップでは単語が丸ごと発音されていないことがよくあるので、大胆に消していきましょう。
「自分じゃ無理」なら?
初めのうちは「文字と音のすり合わせ」が難しいかもしれません。その場合は私が代行または解説します。テキストのみでは1曲500円、LINE などの無料通話を利用しての解説は1曲1,000円です。通話での解説の時間は30分くらいになると思います。
YouTube などで無料で聞けない曲では、こちらで曲を購入する分の代金をいただく場合があります。(1曲250円程)
お問い合わせは Contact からお気軽にどうぞ。
② 低速で歌う
文字と音のすり合わせができたら(だいたいで OK )、低速で曲を再生しながら「モノマネをするように」歌って練習します。
ただし、しっかりと声を出して歌う前に以下のことをするのがおすすめです。
- 口パクでモノマネ
- ささやく程度の音量でモノマネ
こうするとお手本が自分の声にかき消されずにモノマネできます。口パクや小声とはいえ、しっかりと口を動かして大声で歌うつもりで練習します。
移動中でもマスクをしていれば周囲にバレずに練習できるのでおすすめです。
低速で歌うのに慣れたら通常スピードで練習しましょう。
自宅でカラオケ練習するなら?
自宅でカラオケの練習をするなら Windows 用ソフト「カラオケの達人2」が便利そうです。
- 音楽ファイルをカラオケ化できる
→ ボーカルの音量だけ調節できる - 歌詞を表示できる
- エコーを効かせられる
- キーを調節できる
他にもカラオケソフトはありますが、このソフトはキー調節ができるのでよりカラオケらしい練習ができます。
なお、上記リンク先のソースネクストでは時々50%オフで販売されているのでチェックしてみてください。
2. ネイティブらしく歌う方法
前章の方法で「英語っぽく歌う」ことはできるようになります。友達や職場の人の前で披露すると一目置かれるでしょう。(場が盛り上がるかは別)
とはいえ、英語が分かる人が聞くと「英語の発音はいまいちだな」と思われるかもしれません。ネイティブスピーカーのように歌うなら英語の発音を習得する必要があります。
「英語の発音を習得」というと気が遠くなるかもしれませんが、基礎であれば2週間から1ヶ月ほどで習得できます。発音は基礎さえ習得すれば、あとは意識して歌の練習をするだけで、覚えたての自転車乗りのように洗練されていきます。
あなたの歌がより上手く響くと思うので、ぜひ発音にチャレンジしてみてください。
より英語らしく歌うためにおすすめの本をいくつか紹介します。
- DVD1枚、CD2枚付き 完全版 超低速メソッド 英語発音トレーニング
- 洋楽を歌うだけで英語の発音が劇的によくなる Nipponglish! ニッポングリッシュ!
- HIP HOP ENGLISH MASTER(ヒップホップ・イングリッシュ・マスター): ラップで上達する英語音読レッスン
- “歌う力”をグングン引き出す ハリウッド・スタイル 実力派ヴォーカリスト養成術(CD付き)
DVD1枚、CD2枚付き 完全版 超低速メソッド 英語発音トレーニング
英語の発音を習得するには、こちらの本がおすすめです。
ネイティブスピーカーが吹き込んだ超低速の音声に合わせてモノマネするだけです。お気づきかと思いますが、前章にて紹介した方法はこの本のメソッドを元にしています。
私はこの本で英語発音の基礎を習得しましたが、その方法を下記リンク先の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
洋楽を歌うだけで英語の発音が劇的によくなる Nipponglish! ニッポングリッシュ!
「超低速メソッド」はとても効果的でおすすめなのですが、英語学習をメインとしている人でも退屈かもしれません。(当時は画期的で私は楽しかったのですが…)
洋楽を歌うことが目的で、英語にはあまり興味がない方にはこちらの方がおすすめです。
英語の発音がアルファベットの色分けで「見える化」されているし、カタカナ化もされているので英語学習をされていない方にも分かりやすいと思います。音声変化のルールをしっかりと解説してくれているので、学習を続けると自分でも同じように見える化やカタカナ化ができるようになるでしょう。
Amazon や楽天ブックスの商品ページにて、そのサンプルを読めるので、ぜひご確認ください。「これは分かりやすい!」と即ポチしたくなると思います。
HIP HOP ENGLISH MASTER(ヒップホップ・イングリッシュ・マスター): ラップで上達する英語音読レッスン
ヒップホップが好きな方やラップしたい方にはこちらがおすすめです。
「洋楽を歌うだけで英語の発音が劇的によくなる…」と同様に、英語の発音がカタカナ化されているので分かりやすいと思います。ただし、「見える化」はされていないようなので、発音の省略や連結がされている箇所が分かりづらいかもしれません。
こちらも Amazon や楽天ブックスでサンプルを読めるので、「ちょっと難しいかも」と思ったら、まずは「洋楽を歌うだけで英語の発音が劇的によくなる…」が無難だと思います。
“歌う力”をグングン引き出す ハリウッド・スタイル 実力派ヴォーカリスト養成術(CD付き)
発音ではありませんが、ボイトレ本ではこちらが参考になりそうです。
英語は発声が違う?
英語と日本語を比べると発声自体が違っているように感じると思います。その発声の違いは呼吸からきていると私は考えています。
こちらの記事でその点について考察してみました。ご興味持たれましたらご一読くださいませ。
英語ができない犯人は?
英語に苦手意識がある人は多いと思いますが、その犯人を特定できていますか?
英会話でいうと犯人は…
- 喋る練習をしない自分
- 興味がない方向で、効果がない方法でやらされていた自分
ちょっと厳しい言い方になったかもしれませんが、こんなシンプルなことを教えない人こそ犯人だと私は思います。
犯人は分かった。ではどうするか?
私も遊び感覚で使っている「スピーク」という AI 英会話アプリを使うと解決します。
スピークを使うと…
- とにかく喋る練習をさせられる
- 興味がある方向で、効果がある方法でやれる
- 強力な AI 学習サポーターがいる
AI 相手だからこそ、いつでも喋る練習ができる、分からないことを何でも聞ける、恥ずかしくない、といったメリットもあります。
スピークで解決する詳しい理由は下記の記事で述べているので、英語に苦手意識を持っていた方はぜひ参考にしてほしいと思います。
初心者向けとしていますが、スピークの実力や概要を知るのにちょうどいいかなと思います。
まずは無料で AI 英会話アプリ「スピーク」を使ってみる(公式サイト)
なお、私も洋画や海外ドラマ、日本アニメ英語版を素材としたオンラインレッスンを提供しています。お好きな作品でレッスンできるので、勉強感なく、おしゃべり感覚で楽しく英語学習を続けられると思います。
「中学英語も怪しい…」という方も、英語仲間として基礎からお支えします。安心してお任せください。
洋画などでの英語学習に不安がある方は Lesson+ をご確認ください。
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