日本アニメで英語の勉強をする場合は、英語の音声と字幕が収録されている海外版の DVD か Blu-ray を利用すると便利です。日本版では英語の音声も字幕もないため学習の幅が狭くなります。
海外版(英語版)は Amazon などの通販サイトで購入できますが、同じ作品でも北米版と UK 版があるとどちらを買うか迷ってしまい、何となく安い方を選んでしまうと思います。英語の音声(セリフ)も字幕も内容は基本的にどちらも同じなので、安い方を選ぶというのも1つの選択肢です。
しかし、私は高くても北米版を買います。学習の仕方によっては UK 版でもかまいませんが、UK 版では私にとって絶望的に学習しづらい点があるので、北米版と UK 版の違いについて紹介します。選ぶ際の参考にしてください。
通販サイトでヒットしやすい北米版と UK 版を比較していますが、他の国や地域のものとの比較にも応用できる内容です。
1. 内容
冒頭で北米版と UK 版は「英語の音声(セリフ)も字幕も内容は基本的にどちらも同じ」と書いた通りアニメの内容自体は同じですが、パッケージのデザイン、特典内容、ディスク枚数が異なる場合があります。
▽ジブリは特別
北米版と UK 版の違いではありませんが、ジブリ作品には同じ作品でありながら発売元(販売元)によって英語に関する内容(音声と字幕)が異なるものがあります。ジブリ作品は日本版にも英語の音声と字幕が収録されているのですが(レンタルでは収録されていないものがある)、同じ作品でも英語の音声と字幕をディズニーが制作したものとディズニー以外が制作したもので内容が異なります。
これはパッケージの裏面で確認できます。ディズニーのロゴがあればディズニー制作です。元々は日本の会社が英語版の制作をしていたようですが、いつからかディズニーが制作するようになったようです。レビューを見るとディズニー制作の方が高評価な印象です。
▽パッケージ、ケースが雑
これは北米版と UK 版のどちらにも当てはまりますが、新品でもパッケージに傷があったりケースの作りが雑だったりします。それらは輸送中に発生したようなものもありますが、元からとしか思えないものもあります。
日本版は傷一つないのが普通ですが、海外版はこういうものとして受け入れるしかなさそうです。とはいえディスクに傷がついていることはまずないと思います。
2. 価格
あくまで私の印象ですが、中古を含めても北米版より UK 版の方が安いです。ただし、これはものによるし、価格は変動するのでどちらが安いとは言い切れません。価格で選ぶ場合は欲しいときに安い方を選ぶのが最善です。
北米版と UK 版のどちらも日本版よりは安いです。プレミアがついていなければ、ですが。
3. 再生方法
DVD と Blu-ray で仕様が異なるのでややこしくなりますが、北米版と UK 版の再生方法について確認しておきます。
日本の DVD/Blu-ray とはリージョンコード(国コード)と映像方式が異なる点に注意が必要です。
DVD
北米版と UK 版の DVD はどちらも一般的な家庭用の DVD/Blu-ray プレイヤー(テレビに接続するタイプやポータブル)では再生できませんが、パソコンや一部のゲーム機などでは再生できます。
テレビで視聴したい場合はリージョンフリーのプレイヤーが必要になります。
詳しくは Amazon サイトの「DVD/ブルーレイの仕様」にまとめられているのでページ内の注意事項も合わせて確認してください。
北米版と UK 版の見分け方は、まず通販サイトの商品名や商品説明を確認して「北米版」とあれば北米版で、「 PAL 」とあれば UK 版です。さらにパッケージの裏面を確認して「 NTSC 」とあれば北米版、「 PAL 」とあれば UK 版です。それでもはっきりしない場合は他の通販サイトで確認します。
DVD では北米版と UK 版のどちらを選んでも同じに思えるかもしれませんが、UK 版ではパソコンを使って学習する場合に便利なある方法が使えません。
それについては次項「4. UK 版が使いづらい理由」にて説明します。
▽ DVD リージョンフリープレイヤー
リージョンフリーの DVD プレイヤーは3千円くらいからあります。世界中の全ての DVD の再生は保証していませんが、北米版なら大丈夫だと思います。

▽ポータブル DVD リージョンフリープレイヤー
DVD ではポータブルタイプのプレイヤーがあり、テレビと繋げばテレビ画面での視聴ができます。

Blu-ray
DVD は北米版も UK 版も一般的な家庭用の DVD/Blu-ray プレイヤーでは再生できませんが、Blu-ray は北米版なら再生できます。
機種によっては再生できないものもあるかもしれませんが、国コードを販売国のものに変更すると再生できます。北米版ではアメリカに変更します。
ちなみに、うちのテレビ AQUOS(プレイヤー一体型 2010年製)では次の操作をして変更します。
[リモコンのホーム → 設定 → 機能切替 → BD設定 → BD/DVD再生設定 → 視聴制限レベル → 暗証番号入力 → … ]
暗証番号入力からは案内に沿って設定します。暗証番号は元から設定されているものではなく、最初にこの設定をするときに入力するものでした。どうでもいいので「1111」にしておきました。
古い機種ですが2020年発売の北米版「鬼滅の刃」も見れました。
鬼滅の刃 Demon Slayer: Kimetsu No Yaiba – Part 1 [Blu-ray](輸入版:北米)【新品】 |
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UK 版も国コードを変更すると再生できそうなのですが、映像方式が異なるため再生できません。北米版の映像方式は NTSC で、UK 版は PAL です。
この辺りは機種によるところがあるので UK 版も再生できる場合があるかもしれません。お使いの機器の説明書で「再生できない Blu-ray ディスク」に関する項目を確認してください。
こうしたことから、 海外版の Blu-ray を一般的な家庭用のプレイヤーで再生する場合は北米版ほぼ一択となりますが、リージョンフリーのプレイヤーなど再生できる機器を持っている場合は UK 版でもかまいません。パソコンや一部のゲーム機では北米版だけでなく UK 版も再生できます。
▽ Blu-ray リージョンフリープレイヤー(参考商品)
ざっと検索してヒットしたものを参考までに。3万円近くするので私ならこれを買わずに(使わずに)パソコンを買います(使います)。パソコンは英語学習に最も便利なアイテムです。

▽英語学習に DVD と Blu-ray はどっちがいい?
同じ作品で DVD と Blu-ray がある場合、どちらを買うか迷うと思います。より高画質で高音質な Blu-ray を選びたいところですが、Blu-ray は DVD よりもやや高価で、ディスクをプレイヤーに入れてからの起動に時間がかかることがあるのですぐに学習したいのにイライラするかもしれません。そういった点では DVD は良い選択です。
とはいえ、最近では DVD が発売されていない作品もあります。「鬼滅の刃」の北米版がそうです。この場合は必然的に Blu-ray 一択となります。
私は以前は DVD 派でしたが、より発音がはっきりと細かく聞き取れるので今は Blu-ray 派になりつつあります。映像がキレイなので無意識なつもりで見ていても気持ちがいいのもあります。
今後 DVD が発売されない作品が増えるかもしれないので、Blu-ray を快適に見れる環境を整えておく必要があると考えています。
4. UK 版が使いづらい理由
パソコンを使わない場合はこの項目を読む必要はありませんが、パソコンを使ってできるある便利な学習をしたい場合に UK 版は絶望的になるのでその理由を説明します。
まず、「ある便利な学習方法」について紹介します。それは「日本語字幕を表示させて見る」というものです。海外版には日本語字幕が収録されていませんが、日本語の字幕ファイルを字幕サイトでダウンロードしておいて、DVD/Blu-ray を再生したときにメディアプレイヤー(動画プレイヤー)に表示させると日本語字幕で見ることができます。
さらに、英語の字幕ファイルもダウンロードできるので、英語と日本語が同時に表示される字幕を自作することもできます。
「鬼滅の刃」で日英同時字幕を作るとこんな感じです。
字幕ファイルのダウンロードから同時字幕の自作まで全て無料でできます。
やり方は下記リンク先の記事で紹介している方法を合わせるとできます。
› 英語字幕と日本語字幕を同時に画面表示する方法(パソコン・スマホ・テレビ)
› 英語と日本語の同時字幕の作り方( Aegisub 字幕位置の指定)
しかし、こうした便利な方法が UK 版ではある理由からできません。
その理由を説明するとややこしくなるのですが、結論から言うと「 UK 版の方が北米版より再生速度が速いから」です。厳密には再生速度が速いのではないかもしれませんが、実際に同じ作品の北米版と UK 版をパソコンで2つのプレイヤーを使い同時に再生すると UK 版の方が徐々にリードして、時間とともにその差が開いていきました*。
※プレイヤーによる誤差をチェックするために入れ替えて再生したり UK 版のみを2つのプレイヤーで再生したりしました。
そのため、ダウンロードした字幕ファイルを UK 版のアニメに表示すると、字幕が時間とともに遅れる現象が起きます。おそらく、字幕サイトにある字幕ファイルが北米版を元に作成されているからだと考えています。
この現象が起きる原因を説明するとまたややこしくなるので以降は読み飛ばしてもかまいませんが、北米版ではフレーム数(コマ数)が 30 fps や 60 fps で制作されるのに対し、UK 版では 25 fps や 50 fps で作成されているのが原因です。
fps( frames per second )は1秒間のフレーム数(静止画像数)を表す単位です。60 fps は1秒間に60枚の静止画像数、50 fps は1秒間に50枚の静止画像数であることを表しています。
パラパラ漫画をイメージすると分かりやすいと思います。パラパラとめくっていくことで静止画像が動きのある映像として見えます。
UK 版の方が速い現象が起きる原因は、50 fps でも 60 fps でもパラパラする速さが同じだからではないかと考えています。1秒かけて50枚をめくるのではなく、50枚でも60枚でも1枚あたりのめくる速さが同じなので、枚数が少ない UK 版の方が動画としては速く進みます。
これをメリットとするなら「時短」になりますが、英語のリスニング学習としてはやや速い音声を聞くことになります。
この現象は DVD で確認しており、 Blu-ray では確認していません。
もしかしたら私の環境( macOS )によるもので、他の環境ではこの現象は起きないかもしれませんが、リスクを避けるなら UK 版は選ばず北米版を選ぶのが安全です。
なぜ同じアニメの DVD を北米版と UK 版で持っているかと言いますと、北米版「けいおん!!」(2期)DVD の前半を購入して、その後、しばらくして後半を買おうとしたら前半と後半がセットの UK 版の方が安くてそちらを買った、というのが理由です。
後半は使いづらいので学習していないままですが、今回の件に気づいたという意味では勉強になりました。
›「けいおん!」は日常英会話フレーズの宝庫!英語学習おすすめアニメ
この記事を読んで「アニメの海外版で学習するのややこしい」と諦めた場合は、その原因は私の説明力にあるかもしれませんが、日本版での学習方法として下記リンク先の記事で紹介している中に参考になるものがあると思います。
› 日本アニメとかの手持ちやレンタル DVD で英語学習する方法
英語ができない犯人は?
英語に苦手意識がある人は多いと思いますが、その犯人を特定できていますか?
英会話でいうと犯人は…
- 喋る練習をしない自分
- 興味がない方向で、効果がない方法でやらされていた自分
ちょっと厳しい言い方になったかもしれませんが、こんなシンプルなことを教えない人こそ犯人だと私は思います。
犯人は分かった。ではどうするか?
私も遊び感覚で使っている「スピーク」という AI 英会話アプリを使うと解決します。
スピークを使うと…
- とにかく喋る練習をさせられる
- 興味がある方向で、効果がある方法でやれる
- 強力な AI 学習サポーターがいる
AI 相手だからこそ、いつでも喋る練習ができる、分からないことを何でも聞ける、恥ずかしくない、といったメリットもあります。
スピークで解決する詳しい理由は下記の記事で述べているので、英語に苦手意識を持っていた方はぜひ参考にしてほしいと思います。
初心者向けとしていますが、スピークの実力や概要を知るのにちょうどいいかなと思います。

まずは無料で AI 英会話アプリ「スピーク」を使ってみる(公式サイト)
なお、私も洋画や海外ドラマ、日本アニメ英語版を素材としたオンラインレッスンを提供しています。お好きな作品でレッスンできるので、勉強感なく、おしゃべり感覚で楽しく英語学習を続けられると思います。
「中学英語も怪しい…」という方も、英語仲間として基礎からお支えします。安心してお任せください。
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