英語学習で洋画や海外ドラマを英語字幕で見ていて、字幕が見づらいと感じたり、もっと見やすかったらいいのにと思ったことはないでしょうか。
フォントが見やすくなると学習効果がアップすると思うので、英語字幕におすすめのフォントと、フォントを変更して視聴する方法をご紹介します。
視聴方法はパソコンのメディアプレイヤー(動画再生ソフト)として一般的な VLC プレイヤーでの解説ですが、他のプレイヤーでもフォント変更機能があれば参考にしていただけると思います。
なお、Mac 版の VLC( Version 2.2.8 )での解説ですが、Windows 版でも同様に設定できるはずなので、参考にしていただけると思います。
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1. 英語字幕おすすめフォント
「游ゴシック体」がおすすめ
フォントは好みで見やすいものを選ぶといいのですが、たくさんあるので1つ1つ確認するのは大変です。
私は「游ゴシック体」にしています。フォントに詳しくはないのですが、いくつか日本語のフォントを試したところ(理由は後述)、シンプルで見やすく、やや縦長で字幕が横に長くなりすぎないので、その分目を動かさなくていいのが理由です。
今の字幕がなんだか見づらいという方はもちろん、特に見づらいとは感じていない方も試してみてください。見やすくなると当然、字幕を目で追いやすくなりますし、スペルも確認しやすくなります。
「游ゴシック体」対応 OS
フォントは VLC そのものに装備されているのではなく、OS に装備されているものを使って表示させているようです。
フォントのダウンロードを要求される場合もあります(下記追記参照)。
游ゴシック体を装備している OS は以下のようです。
OS X Mavericks(10.9)以降
Windows 8.1 以降
上記以前の OS では游ゴシック体は装備されていないので、残念ながら、選べません。OS X Lion(10.7.5)で確認しましたが、やはりありませんでした。
■追記(2019/03/19)
上記日付になって VLC( Version 3.0.6 )を起動すると英語字幕が游ゴシック体ではなく他のものになっていました。確認すると游ゴシック体に設定されていましたが、改めてフォントの変更を行うとフォントのダウンロードを要求されました。ダウンロード後に再起動すると元に戻りました。フォントの容量は 6.9 MB と表示されていました。
その他のおすすめフォント
他には Arial(デフォルトだったような)や Helvetica が一般的なようです。
以前はヒラギノ角ゴシックにしていました。文字自体は見やすいのですが、字幕が横に長くなるのが気になっていたので色々と試して一番見やすいと感じた游ゴシック体に変更しました。
おすすめフォントまとめ
- 游ゴシック体
- ヒラギノ角ゴシック
- Arial
- Helvetica
日本語のフォントにしておくと便利
日本語のフォントに設定しておくと日本語字幕( srt ファイルの場合)は表示されますが、英語のフォントに設定すると日本語字幕は表示されないので(文字化けする)、日本語のフォントに設定しておくことをおすすめします。
日本語の字幕はアニメを除いてネットにはあまりないのが現状なので表示する機会は少ないかもしれませんが、日本語字幕ファイルを表示させる機会がある方は設定し直すのも面倒なので、やはり日本語のフォントに設定しておくことをおすすめします。
英語の字幕ファイルを日本語化した場合も同様ですね。
› 英語字幕ファイルを日本語化する方法( Google 翻訳 )
自動翻訳ですが日本版の DVD が発売されていない作品でも大まかには理解できると思います。
2. 字幕のフォントを変更して視聴する方法
大まかな手順は以下です。
- 英語字幕ファイルを入手
- VLC プレイヤーでフォント設定を変更
- VLC に字幕ファイルを表示させる
まずは英語字幕ファイルを入手します
DVD の英語字幕のフォントは変更できませんが(できるのかもしれませんが、この記事のやり方ではできません)、srt ファイル(字幕ファイルの一形式)の字幕でしたら VLC で変更できるので、これを入手します。
英語字幕ファイルはネットで無料で簡単に入手できます。
入手方法は、
› 洋画・海外ドラマ・邦画の英語字幕を無料ダウンロードする方法
にてご紹介しています。
VLC のフォント変更方法
フォントは環境設定( command , )で変更します。メニューの「字幕 / OSD 」をクリックして、表示設定の枠内にあるフォントの右にある「選択…」をクリックします。
すると下の画像のようなウィンドウが開き、フォントを選択すると変更されます。
游ゴシック体に変更するには、上の画像のように設定すれば OK です。表示設定のフォントが「 YuGo-Medium 」に変更されているのを確認して「保存」してください。
なお、ミディアムとボールドはお好みで。
VLC を再起動して変更されているか確認します。
ちなみに、Arial は「コレクション」の「すべてのフォント」にあります。
VLC プレイヤーで字幕ファイルを表示する
VLC プレイヤーに字幕ファイルを表示させる方法は以下の2つです。
- 動画を再生して画面に字幕ファイルをドラッグ&ドロップ
- 動画と字幕のファイルを同じ名前にして、同じフォルダに入れて、動画を再生
詳しくは、
› 英語字幕と日本語字幕を同時に画面表示する方法(パソコン・スマホ・テレビ)
にて解説しているので参考にしてみてください。
3. ass のフォントを変更したいときは
ass ファイル(字幕ファイルの一形式)しか見つからないこともあるかもしれませんが、ass では字幕ファイルにフォント情報が含まれているので、VLC で再生するとそちらのフォントで字幕が表示されます( VLC のフォント設定は無効)。
さらに、OS に搭載されていないフォントの場合は文字化けしてしまいます。
その場合は以下の対処法があります。
- 字幕作成ソフトでフォントを変更
- ass ファイルを srt ファイルに変換
字幕作成ソフトでフォントを変更する方法
ass のフォントを変更するには字幕作成ソフトを利用する必要があります。
Aegisub という字幕作成ソフトではスタイルマネージャーという機能でフォントを変更します。
やり方を直接解説した記事は書いていませんが、下記リンクの記事の中でスタイルマネージャーの使い方を一部解説しています。
ass を srt として書き出す方法
Aegisub では ass ファイルを srt ファイルとして書き出すことができます。
やり方は下記リンクの記事と同じですので、参考にしてみてください。
› Aegisub で srt を保存しようとすると ass になるときの対処法
▽洋画や海外ドラマを使ったおすすめ学習方法
洋画や海外ドラマで英語学習をするようになり数年、「こんなにシンプルで短く言えるんだ」というセリフに出会うものの、恥ずかしながらその法則が分からずにいました。英語の発想で文を組み立てる意識はしていたものの、どうしても反射的に[日本語 → 英語]の翻訳をしていました。
そんなとき、中山裕木子著「会話もメールも 英語は3語で伝わります」という本を読むと(正確にはオーディオブックのサンプルを聞くと)、目から鱗が落ちて SVO が鍵だと納得しました。
一番良いのは「 SVO で英文を作る」と決めておくと迷わなくなり余計な脳力を使わなくなるところです。さらに、言いたいことを組み立てるときの道が増えた感じがします。この方法に慣れると、同じ内容でも SVO で作る場合と be 動詞や受動態などで作る場合のニュアンスの違いを理解し、最適な文法を選択してより幅広く自由な英語表現ができるようになるはずです。
おまけ的に、SVO を意識する癖をつけると英語を聞く場面では内容を予測しやすくなるのでリスニング力向上にもなります。おまけとしては大きな効果です。
会話もメールも 英語は3語で伝わります [ 中山 裕木子 ]![]() | ||||
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