ジブリ映画「魔女の宅急便」の英語音声で学習をしていて「ちょっと分かりにくい」「字幕を見ても聞き取れない」となりそうなセリフを集めて解説をつけました。
一見すると簡単で素通りしそうなものでも英語学習のポイントとなるような表現や発音を集めているので効率的な学習ができます。1つ1つ作品を見ながら確認してください。日本語音声ではセリフがない部分も取り上げています。
正確な解説を心がけておりますがあくまで素人の考察です。間違いがあるかもしれないという危機感を持って英語学習をお楽しみいただければ幸いです。
この記事は Chapter 16-20( 1:07:18 – 1:29:09 )の解説です。
DVD/Blu-ray
この記事で解説しているセリフは発売元がブエナビスタのレンタル DVD の音声から取り上げています。
そのため、発売元がディズニーのものとは異なる可能性があります。とはいえ、元の日本語のセリフは当然ながら同じなので英語学習に利用していただけます。
これについて詳しくはこちらを参考にしてください。
日本版 DVD
英語音声は付いていますが、英語字幕は喋る内容と異なるもの。
海外版 DVD & Blu-ray セット
英語のセリフと同じ英語字幕が付いているもの。英語学習にはこちらがおすすめです。
海外版 DVD の再生にはリージョンフリーのプレイヤーまたはパソコンが必要ですが、Blu-ray は日本の家庭用のプレイヤーで再生できます。
Chapter 16( 1:07:18 – 1:11:42 )
1/3
1:07:54
Then we gotta see it!
Then が息を強く吐きながらンと発音したような音になっています。
2/3
1:11:21
Will you keep an eye on my bike for me?
keep an eye on A は「 A に目をつける, 目を光らせる」という意味で、よく使われる表現です。on の原義「接触」のイメージが分かりやすい表現でもあります。この表現では「目 (目線) をくっつけたままにする」イメージです。
3/3
1:11:27
That’s why it busted.
自転車を漕ぎ過ぎたトンボが生まれたてのナントカみたいになっています。
bust は名詞で「胸」という意味ですが、形容詞ではセリフのように「壊れた」という意味です。くだけた表現なので使うとすれば仲のいい友達と会話する場合が無難です。
it は音にはなっていませんが飲み込んだような間があります。
Chapter 17( 1:11:42 – 1:16:03 )
1/6
1:11:52
How great would it be to go around the world in a dirigible like that.
would it は倒置で元の形は it would です。would を前に出して自分は乗れないという現実を暗に強調することで「乗りたい」という強い気持ちを表現しているようです(この解釈に自信はありません)。助動詞の過去形は仮定の話をするときにも使います。
2/6
1:12:19
Hey, wait. You can’t not enjoy flying. You’re a witch!
この辺りは日本語音声と内容が異なっています。
キキが「生活のために飛び始めるまでは楽しかった」と言ったあとにトンボが上記のセリフ「飛ぶのを楽しめないはずがない」と返します。
can’t をできないと訳すとおかしなことになりますが、can は「高めの可能性」と覚えておくと「〜なはずだ」の意味も出てきやすいです。「できる」も「高めの可能性」のことです。I can do this. と言っておいてできないこともあります。ダサいかどうかは別として。
3/6
1:13:13
That’s Kiki. I’ll get her to come over.
I’ll get her to come over. は「彼女を呼んで来させる」という内容です。get の「〜の状態にする (至る) 」イメージから「彼女が来る状態にする」と捉えると、そのための手段として「呼ぶ」が含まれます。もちろん呼ぶは抜きで「彼女を来させる」と理解しても構いません。
come here でもよさそうに思うのですが、here と言うには距離があるのかもしれません。come here を目の前の相手に対して「もっと近くに」という意味で使うのは自然です。over の「越えて」というイメージに距離感があります。なお、come over here はセリフのシチュエーションでも使えます。ごちゃごちゃさせたらすみません。
4/6
1:13:15
Hey, come over and meet the gang, Kiki.
上記のセリフの続きです。
and は発音されていません。この作品では動詞をつなぐ and は発音されない場合が多いです。
gang はギャングと日本語化していますが、「 (悪いことをする) 仲間, 集団」という意味です。
5/6
1:13:32
I’ll introduce you to everybody.
introduce:イノデュウス
省略されているのは nt かもしれませんが、n と r のいずれにしてもとても曖昧に発音されています。t は発音されていません。
to は発音されずに間があるだけか、発音しかけてやめた感じか、言ったつもりです。
6/6
1:15:50
Oh. Some friend you are.
ジジに冷たい態度を取られた(と思った)キキのセリフです。
You are some friend. を倒置した語順です。倒置は言いたいことから先に言って強調するときに使います。
some frined は「どっかの友達」というニュアンスで、友達というよりは他人に近い関係です。「隣のクラスの顔は知ってるけど名前は知らない人」のような感じかもしれません。
この距離感を some で表現しているのですが、この使い方が分かりやすいのが米ドラマ「 Friends 」のシーズン1第7話のあるシーンです。停電でチャンドラーが ATM に閉じ込められ、同じく閉じ込められた女性が携帯電話で「1人じゃないわ 見知らぬ男性よ (日本語字幕) 」と話すときに some guy が使われています。チャンドラーは some guy という言葉が気に入るのですが、捉え方によってはカッコ良く響くのかもしれません。
Chapter 18( 1:16:03 – 1:20:15 )
1/4
1:16:30
And you can wash your plate yourself!
食事の時間を守らないジジに怒るキキのセリフです。
直訳は「皿は自分で洗える」ですが「皿は自分で洗って」という内容です。セリフでは嫌味や皮肉のような感じがしますが、この can の使い方は相手に「〜しなよ」のようにカジュアルにおすすめをするときの表現でもあります。
2/4
1:18:30
Well, I think I’ve got to take a break from my delivery work.
「魔力が弱くなって配達の仕事を休まないと」とオソノさんに説明するキキのセリフです。
ポイントは from の「〜から離れて」のイメージで、セリフでは「仕事から離れる」という使い方です。これを会話で使いこなせるとネイティブスピーカーっぽい気分になれます。
3/4
1:19:46
You know what the captain said?
You know what :ユウン
4/4
1:20:40
Hi! Well, since you didn’t come and visit me, I thought I’d come here and visit you.
since you:センチュ
didn’t:ディン
I’d:d は発音なし
Chapter 19( 1:20:15 – 1:24:38 )
1/5
1:21:11
You’re the spitting image of that stuffed cat.
ジジを初めて見たウルスラのセリフです。
spitting image は「そっくり, 瓜二つ」という意味です。検索すると語源は諸説ありますが、語源は無視して、sipt の「つばを吐く」という意味から「唾液の中に含まれる DNA から生まれたクローン」をイメージすると覚えやすいかもしれません。なお、この覚え方は私の思いつきです。
2/5
1:21:53
It’ll probably make you feel better.
It‘ll:イル( ll が巻き舌のように舌を震わせて発音されています)
probably:プライ
3/5
1:22:04
Rather be with your girlfriend, huh?
You would rather の省略です。
4/5
1:23:27
Must have been blinded by two beautiful girls in front of him.
Must の前に They が省略されています。They must ~ 。
5/5
1:23:58
Tell me. What kind of a boy has these legs, mister?
What kind of a:ワッカイノバ( n と o 、f と a が連結)
has:発音なし(言ったつもりくらいの間があります)
Chapter 20( 1:24:38 – 1:29:09 )
1/4
1:26:28
You know, could be you’re working at it too hard.
飛べなくなった理由が分からないと悩むキキに言ったウルスラのセリフです。
日本語音声のセリフは「そういう時はジタバタするしかないよ」ですが英語音声は「がんばりすぎかもね」というセリフで内容が異なります。日本語では「とにかくやるしかない」、英語では「休んだ方がいいかも」なので真逆の内容です。
could be に文法上の違和感があるかもしれませんが、maybe のバリエーションです。could be は maybe よりも可能性が低い「たぶん」や「〜かも」です。セリフではより遠回しなニュアンスです。
2/4
1:28:10
I guess I never gave much thought to why I wanted to do this.
this は次のセリフからキキの独り立ち(魔女の修行)を指していると考えられます。
I guess ~ はセリフでは「〜かも」のようなニュアンスです。
give thought to は「~を考慮する, ~について考える」という意味です。give は「自分の中から何かを出す」イメージなので、thought to ~ と合わせると「〜に向けて考えを出す」イメージです。
think about でもよさそうですが、そうすると much(形容詞)が使えなくなります。副詞を使う形が好まれないのかもしれません。
3/4
1:28:14
I got so caught up in all the training and stuff.
上記のセリフの続きです。日本語音声と内容が異なるセリフです。
get caught up in は「捕らわれる, 夢中になる」という意味です。be caught up in でも日本語に訳すと同じ意味ですが、be では「夢中の状態である」と自分の状態を説明する感じ、get では「自分から夢中の状態になる」と自分の気持ちの動きも含めた感じがあります。
このシーンの英語版はキキが修行の意味について考え始めたことに焦点を当てています。
4/4
1:28:28
when I thought of painting something over that painting.
日本語音声のセリフでは「絵を消す」という内容ですが英語音声では「上書きする」に置き換わっています。
over の「覆うように上に」というイメージで捉えやすいと思います。
この記事での解説は以上です。
日本版 DVD
英語音声は付いていますが、英語字幕は喋る内容と異なるもの。
海外版 DVD & Blu-ray セット
英語のセリフと同じ英語字幕が付いているもの。英語学習にはこちらがおすすめです。
英語ができない犯人は?
英語に苦手意識がある人は多いと思いますが、その犯人を特定できていますか?
英会話でいうと犯人は…
- 喋る練習をしない自分
- 興味がない方向で、効果がない方法でやらされていた自分
ちょっと厳しい言い方になったかもしれませんが、こんなシンプルなことを教えない人こそ犯人だと私は思います。
犯人は分かった。ではどうするか?
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スピークを使うと…
- とにかく喋る練習をさせられる
- 興味がある方向で、効果がある方法でやれる
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スピークで解決する詳しい理由は下記の記事で述べているので、英語に苦手意識を持っていた方はぜひ参考にしてほしいと思います。
初心者向けとしていますが、スピークの実力や概要を知るのにちょうどいいかなと思います。

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